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弁護士のカバン

「こんなヤカラに
金払うくらいやったら
先生に弁護士費用で払ろた方が
なんぼかマシですわ、
たのんます!」
と言われると複雑な
ナイーブ弁護士中村真です。


私は常々、
弁護士たるもの
あらゆる意味でスタイリッシュで
なければならないと考えています。
また、仕事がいくらできても
見た目で損をすることがあるということを
経験上知っています。


その点、
弁護士が仕事で使うカバンは、
その弁護士の仕事のスタイルや
姿勢が色濃く投影されているように
思えてなりません。


あまり法曹の生態を知らない方向けに
弁護士のカバンについて
スタイリッシュさに意識して
取り上げてみます。












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意外と多いのが
ストラップの肩掛けタイプ


床や机に置くことなく
カバンの中を探れることや、
ある程度両手の自由がきくことなどの
利点があり、一部に根強い人気があります。


反面、荷重が片方の肩に集中するため
大凡15分間隔で左右の掛け替えが
必要になること、
手提げタイプに比べて
俊敏な取り回しが効かないことなどの
問題もあります。
(このため、肩掛けタイプでも
手提げ用のハンドルがついているものが
多くあります。)

一部には、
「斜めがけにすると
幼稚園児の通園バッグと見分けがつかず
スタイリッシュな装いが決まりにくい」
という声も聞かれます。


私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。












02.png


二つ目のタイプは
最近増えてきている
ビジネスタイプのバックパック


なんと言っても、
両手が自由になることと、
きちんと調整すれば
荷重が両肩に均等にかかるので
負担感を軽減できるところが
大きな利点でしょう。


管財業務では
破産会社の倉庫のハシゴを
登らなければならないという場面が
ほぼ必ずあり、
そんな時、絶大な威力を発揮するのが
このタイプです。


反面、
荷物を取り出す時に
片方のショルダーハーネスを外し、
カバンを前に回し、
ファスナーを開ける
という3アクションが必要になり
接近戦にめっぽう弱いこと、
バス・電車内の取り回しには気を使うこと
などの難点もあります。


ただし
常に前に抱えるスタイルにすれば
これらの課題は解決され
前のめりに倒れた時も安心です。
「足元の見えない不安さ」がありますが、
それは今の業界全体の課題です。


むしろ、「リュックを背負う」という
遠足のイメージを完全には払拭できないために
スタイリッシュさの要求との間で
深刻な相剋を生む点にこそ
目を向けるべきでしょう。


私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。













03.png


3点目は、根強い人気を誇る
ビッグサイズの手提げタイプ


小ぶりのヤギでも入ってんのかと
思わせるほどに巨大なその威容は
「弁護士の持っているカバン」の
動かし難いイメージを形成しています。
クラシックな革張りタイプから
現代的で機能美を追求した
ビジネスバッグタイプまで、
いろいろなモデルがあります。


その利点は
その容量の多さからくる
機能性と頑丈さ。

ほぼもれなく鍵が付いている点、
鍵をいちいち掛けていたら
めんどくさくて使えたもんじゃない
という点なども
このタイプの特徴です。



ただし、
片手にかかる負担感は相当なもので、
多くの場合、
見た目よりもさらに重い、
巨大なため取り回しに難がある
という点が弱点です。
小ぶりのヤギの上に落としたら
一撃で昏倒させられるほど。


駅のトイレなど、
おいそれと床に置けない状況で
もっとも対応に窮する
のも
実はこの純粋手提げタイプです。

両足に挟んで用を足すことで
この難しい問題に果敢に挑み
散って行った人々がいたことを
忘れてはなりません。




私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。




ちなみに、近時、
以上の3モデルの境界が曖昧になってきており、
手提げハンドルと肩掛けストラップがついた上、
ショルダーハーネスも装備されているという
優柔不断な3WAYモデルも
各メーカーがこぞって出しています。

ただし、そういったタイプは
使用方法によって90度傾くことを意識した
使い方が求められる点や、
ファスナーを閉め忘れたときの被害が甚大で、
ビジネスマンのタブレット買い換え需要を
下支えしていることなど、
リスクもそれなりに大きく、
明らかに上級者向けです。















04.png



4つ目は、
トートバッグタイプ

使用感は
ストラップによる肩掛けタイプに
近いのですが、
開口部が大きく取られ
より中のモノが取り出しやすい
構造になっていることが多く、
デザインもスタイリッシュに
まとまったモノが多くみられます。


容量もそれなりにあり、
格別の調整なしに
手提げタイプに近い使い方ができる
という点も魅力的です。

女性の弁護士に圧倒的に
支持されているのも
このトートタイプですね。




ただし、
(肩掛けモデル一般に言えることですが)
片方の肩に負担が集中すること、
肩にかけたときの重みで
上着が引っ張られて
スーツの着崩れを起こしやすく

「仕事に追い立てられて疲弊してる感」
が出てしまう点などは、
使用に際して留意が必要です。



私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。


かくいう私が、
17年の弁護士生活を経て
たどり着いたのもこのタイプです。




今までに主要なタイプの
弁護士が愛用するカバンを見てきましたが、
気になるのは、
そこに何が入っているか
という点ではないでしょうか。




近時、
入庁時の所持品検査を行う
裁判所が増えてきましたが、
バッジでそれをパスできる
弁護士のカバンに
何が入っているのかを知ることは
我々人類のルーツを探ることと
同じくらいに重要です。









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■記録・記録袋

受任事件の大切な記録です。
ファイルにまとめて綴じる、
記録袋に入れるなど
整理の仕方は様々ですが、
これが荷物のかなりの部分を
占めることは間違いありません。

あまり知られていませんが、
この事件記録と弁護士バッジは
紐で結ばれており、
記録がどこかにいくと
バッジもなくなるという関係にあります。




■モバイルパソコン

アクティブに活動する
ビジネスマンが
職場を離れてもきちんと
仕事に拘束されるように
電機メーカーが開発してくれた
持ち運びできるパソコンです。

軽くなってきたとはいえ、
まだまだ重量がそれなりにあるのが
考えものです。

出張などで大きな川の横を
通った時など、ときどき
流れの中に投げ捨てたくなります。




■訟廷日誌

弁護士が、
事件処理で感じたことや
そのときどきに
心に思い浮かんだ素敵なフレーズなどを
書き留めておくために
携帯している手帳です。


予定も書き込めるようになっていますが、
仕事を離れて個人的に連絡を
もらいたい相手に、
携帯の番号を書いたページを
破って渡すのが本来の使い方です。




■スマートフォン

今や弁護士業務の必需品。
予定関係の記録・確認や情報収集など、
一台で弁護士3人分くらいの働きを
してくれます。
(所持者と合わせて、
弁護士3.5人力くらいの計算)

総会対応やハードな交渉で
揉み合いになることが多い弁護士は
スマホの画面も
激しく割れているのが普通です。






まだまだあります。



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■財布

電車やバスやタクシーに乗ったり
お腹が空いた時にご飯を食べたり
新地で重要な打ち合わせをしたり
するのに使います。

いつ何時、訪れるかわからない
示談や和解の機運に備えるため、
弁護士の財布には常に
50万~150万円ほどの紙幣が入っています。




■六法

「六法を全て暗記している」
と思われている弁護士ですが、
意外なことに、
平均レベルの弁護士が暗唱できる
法律の数は実はそれほど多くはなく、
大体200~250法規程度と言われています。

そのため、六法の携帯は欠かせません。
小六法以上のサイズであれば
22口径くらいの弾ならなんとかなります。




■職印

示談書や送達証明書、
登記委任状、回覧板に押印するために、
弁護士は常に職印と朱肉を
携帯しています。

割印と契印の区別はできないけど
印を押すという意味は
なんとなく理解している、
そんな弁護士が
あなたの街にもきっといます。




■ヨレた付箋

研修講師やプレゼンの仕事が
来るようになると、
自然とカバンの底に溜まっていくのが
ヨレたふせんの山です。

剥がす側を間違えたために
ホコリやよくわからない毛が張り付いた
ふせんの束のうち、
なるべく汚れてない部分を選んで
依頼者へ送る委任契約書に貼り付ける、
弁護士の一年目は
ほぼこの修練に費やされます。




■パーツのどっかいった水性ペン

カバンに入れている水性ペンは、
必ず
先のパーツとバネがどこかにいく
ことになっています


そのうち見つかるんじゃないかなと
内心思っていること、
最悪、芯だけでも
使えないことはないことなどから
処分せずにカバンに
放り込んだまま放置され、
裏地に黒い染みを
作ることになったりもします。


■小銭

なぜか、
カバンの底に溜まっていく小銭。
終電を逃した時にかき集めることで
自宅の最寄駅の二つ前くらいまで
タクシーで帰られることがあり、
業務の一種の保険、
活躍する弁護士のセーフティネット
になっています。



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カバンって奥深いですね(^ω^)
あなたはどんなカバンを選ぶのでしょうか。
また、どんなカバンを選んだ弁護士を
選ぶのでしょうか。




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テーマ : 弁護士の仕事
ジャンル : 就職・お仕事

民事尋問の戦略

こんにちは。

地域ぐるみはいい意味で,
組織ぐるみは悪い意味

弁護士中村真です。




担当しているロースクールの授業で
毎年,模擬裁判をやるのですが,
尋問に熱心に取り組む
学生さんの姿を目にするたび
いつも同じ思いにとらわれます。


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手続法の理解が追いついていないのと,
尋問を行う意味,立証上の位置づけについて
まだリアルに捉えられていないのとで,
質問の組み立てや投げかけ方が
荒削りで,改善の余地が沢山あります。


模擬裁判自体,
まだほとんど実務に触れていない
ロースクール生に
尋問の難しさに気付いてもらい,
同時に改善点を浮き上がらせるために
行っているので,
まさに講師として
期待しているとおりの結果です。


アドバイスの内容も
事実の拾い方や証拠評価など
実質面について2割
質問の構成や実践,
異議対応を含めた
法廷での立ち居振る舞い方等の
形式面について8割という感じです。




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そして,この8割を占める
形式面での課題は
どの年も概ね共通しており,
「毎年同じことを指摘しているな」
という感じです。




同じことは選択型実務修習で行われる
交互尋問演習にも当てはまるのですが,
さて,我々実務家はどうかと
立ち止まって考えてみました。




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はたして自分はどうであったろうか,と
私は自分の
「最初の民事尋問期日」
の記憶を呼び覚ましてみました。




(※左から右へ(⇒)読んでください。)
blogpicture(1)s.png










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すまない、結局、また
本の宣伝なんだ。







民事尋問は,
修習が終わって実務に出ると
すぐに直面する業務ですが,
それまでに得られる研鑽の機会は
十分とは言えません。


また,個々の案件の争点や
出されている主張・証拠に照らした
スパンの長い準備,実践が求められるため
イソ弁であっても,ボスや先輩から
適切で十分な指導を受けくい
という特徴があります。


加えて,日々事件処理に追われていると
事件の相手方くらいしか
他の人のやり方を目にする機会がありません。
(それに,尋問前に和解で落ちる事件の多さが
拍車をかけています。)


また,尋問は,事件のスジや起案と違って
事案の帰結との因果関係が分かりにくいため
改善が必要という意識も持ちにくくなります。


結局,尋問は
自分がそれまでやってきた方法を
正しいと信じて続けてしまう傾向が強く,
それが適切でない方法であったとしても
改善のきっかけがないということがほとんど
です。



この『若手法律家のための民事尋問戦略』では,
以下の点に力を入れています。



まず1つ目として,
その意義や一連の手続の構造を理解するため,
尋問手続を規律する重要な民訴法,民訴規則のルールを整理し,
分かりやすく説明
することを心掛けました。


二つ目は,
色々な人が色々なやり方をしている部分
(尋問準備や期日の現場対応など)について,
思い切って,最も合理的かつ実践的と考える取り組み方
提示しています。
そこでは,「戦略」のみならず「戦術」的なことがら,
すなわち現場で実行することを前提とした
尋問技術についても触れています。


そして三つ目は,
弾劾証拠の扱い,異議の根拠と対応,尋問と鑑定人質問の異同など,
若手が疑問や引っかかりを感じるものの,
これまで類書であまり取り上げられなかった事項
について,
考え方・実践的な対応の両面から掘り下げるように努めました。



販売価格は
定価=本体3,200円+税で,
発刊時期(各地書店さんの店頭に並ぶ時期)は,
10月10日(配本日)から1週間程度を予定しております。

店頭での展開は,地域や店舗によってばらつきがあるので
すぐ入手していただくには予約がおススメです。






あなたという土壌に
民事尋問技術の根を張るための
確かな一冊になるはずです。



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なお,参考までに
書籍の目次部分を以下に掲載致します。
興味を持たれた方は是非(^o^)

【目次】

はしがき
凡例
Introduction
 -本書における記載上のルール等


第1章 民事尋問の基礎知識  
1 尋問はなぜ失敗するのか? 
(1)あなたの尋問、大丈夫?
(2)尋問の失敗は2つのパターンがある
2 尋問の目的と対象者
(1)尋問の目的
(2)尋問の対象者
3 重要度別!尋問のルール
(1)まずは型から入るべし
(2)質問はできる限り、個別的かつ具体的に 
(3)「してはならない」質問がある
(4)文書等を利用する場合にはルールがある
(5)証人・当事者・傍聴人の在廷と退廷
4 NG質問の一覧
(1)証人を侮辱し、又は困惑させる質問
(2)誘導尋問
(3)既にした質問と重複する質問
(4)争点に関係のない質問
(5)意見の陳述を求める質問
(6)直接経験していない事実についての質問
(7)誤導質問
5 尋問に文書等を利用する場合
(1)文書等を利用する場合のルール
(2)未提出の文書等を示す場合の注意点
(3)文書等の示し方の配慮
6 法廷での立ち居振る舞い
(1)ルールがなくとも、守りたいことがある
(2)はっきりと明瞭に、落ち着いて
(3)質問の前に必ず立場と氏名を言う
(4)あいまいな表現は使わず使わせず
(5)質問は必ず明確な疑問文の形で
(6)相手方の尋問中は必ずメモをとる
(7)証拠物等を示されたときは証言台まで必ず行く
(8)不必要に証言台に近寄るな
(9)示す証拠はきちんと整理しておく
(10)法廷や証人等に敬意を払うこと
 Column1 尋問時の証人・当事者等の服装などについて

第2章 陳述書
1 陳述書とは
(1)陳述書が生まれたわけ(沿革)
(2)陳述書の機能
2 陳述書はこう書くべし
(1)いつ出すべきか
(2)どこまで書くべきか
(3)どのように書くべきか
(4)どれくらい代理人が手を入れるべきか
Column2 「そんなこと陳述書に書いてないじゃないか!」

第3章 主尋問
1 主尋問の目的と到達すべき点
(1)目的と到達点を見定めよ
(2)立証すべき事項を訊くために
(3)「成功」に到達すべく精進せよ
2 主尋問の申請~採否までの注意点
(1)主尋問準備の重要性
(2)そもそも誰を申請するか
(3)尋問時間は何分とするか
(4)尋問事項書の作り方
(5)「呼出」と「同行」の使い分け
(6)尋問の順序はどう考えるべきか
(7)証人の一括申出
3 尋問の手控えの作成
(1)手控え作成ノススメ
(2)マコツ流!尋問の手控えの作り方
【資料】尋問の手控えの例
4 時系列一覧表の作成
(1)時系列一覧表の役割
(2)事実関係の整理のために役立つケース
(3)反対尋問の糸口を探すために役立つケース
(4)マコツ流!時系列一覧表の作り方
【資料】時系列一覧表の例
5 尋問テスト -リハーサルはこうやる!
(1)尋問テストの目的と注意点
(2)行う時期・回数・時間
(3)手控えを事前に証人等に渡す?
(4)尋問テストの当日は
【資料】本人に渡す用「尋問注意事項メモ」
6 主尋問の具体的なテクニック
(1)質問は短く端的に
(2)相槌は不要、オウム返しはしない
(3)証拠引用の際は証拠番号と標目、箇所まで
(4)敬語の使用にご用心
(5)指示語・ジェスチャー・固有名詞は具体化せよ
(6)反対尋問時に動揺を顔に出さない
7 ダメな主尋問
(1)具体例からぶった斬ろうのコーナー
(2)朗読・宣言・スピーチ型の冗長な質問
(3)誘導の使い方がまずい質問
(4)準備書面や陳述書をなぞるだけの尋問
(5)証人・本人に現場で書かせる尋問
(6)時間を守らない尋問
(7)「最後に言いたいことはありますか」
8 相手方の立場から見た異議の出し方
(1)ボーッと聞いてる場合じゃない!
(2)個別具体的でない質問に対して
(3)侮辱・困惑させる質問に対して
(4)誘導質問に対して
Column3 反対尋問を想定した主尋問対策を

第4章 反対尋問 
1 反対尋問の目的と到達すべき点
(1)立証上の位置付け
(2)裁判所はどう見ているか
(3)反対尋問と最終準備書面の主張の使い分け
2 反対尋問の準備
(1)反対尋問準備の重要性
(2)証拠採否時の注意点
(3)尋問の手控え・時系列一覧表の作成
【資料】反対尋問の手控えの例
3 反対尋問のための「読み」を磨け
(1)主尋問の深さを読め
(2)相手方の自己認識の内容を読む
(3)主尋問の間の準備
4 反対尋問のテクニック
(1)どのような形で切り込むべき事案か?
(2)「押すか引くか」の現場判断
(3)反対尋問は追い込み漁だ
(4)介入尋問のリスクを下げる工夫を
(5)反対尋問でとるべき態度
5 ダメな反対尋問
(1)反対尋問に特有のダメさ
(2)事前準備が不十分な尋問
(3)答えを想定していない質問
(4)「では次に〇〇について訊きます」という質問
(5)ぬりかべ尋問
(6)ダメ押し尋問
(7)及び腰の尋問
(8)議論してしまう尋問
(9)狼狽を見せる尋問
6 弾劾証拠はこう使え
(1)弾劾証拠とは
(2)事例に見る弾劾証拠の使い方
(3)弾劾証拠使用上の注意
Column4 反対尋問を行わないという選択はアリか

第5章 異議の出し方と対応
1 「異議とは何か」説明できる?
(1)まず「異議」とは何かを正しくおさえる
(2)「尋問に関して問題となる異議」
(3)「尋問に関して問題となる異議」のまとめ
2 「質問に対する異議」の目的・効用
(1)不適切な質問を、正しい流れに戻す
(2)ほか、異議の副次的効果
3 「質問に対する異議」の出し方
(1)必ず証人等が問いに答える前に出すこと
(2)明確に異議の根拠を指摘すること
(3)異議を出すべきか否かを常に考えながら臨む
(4)尋問の現場で問題となる異議の整理
4 「質問に対する異議」を出されたら?
(1)必ず裁判所を通してやりとりを行う
(2)何でもかんでもすぐに撤回しない
5 陳述書にない答えへの「異議」
(1)不意打ちの防止は是とされるか
(2)裁判長の判断はいかに
【資料】尋問で問題となる異議一覧表
Column5 特別な意味をもつ言葉に注意
  
第6章 補充尋問・介入尋問
1 補充尋問とのつきあい方
(1)補充尋問とは何か
(2)補充尋問の類型
(3)補充尋問は代理人泣かせ
(4)補充尋問を異議で阻止できる?
(5)仕事ぶりで裁判官の信頼を得よ
2 介入尋問とのつきあい方
(1)介入尋問とは何か
(2)補充尋問との違い
(3)介入尋問がなされる場面
(4)当事者等による介入尋問
Column6 補充尋問・介入尋問の受け止め方

第7章 鑑定人質問
1 鑑定人質問とは
(1)鑑定人質問を理解しよう
(2)そもそも「鑑定」とは
(3)鑑定の実施方法
(4)鑑定に似た鑑定の嘱託
2 鑑定人質問と尋問の違い
(1)鑑定制度の背景と手続の構造
(2)なぜ鑑定人「尋問」ではなく「質問」?
3 鑑定人質問で留意すべきこと
(1)留意すべき法令上の規定
(2)鑑定人質問に望む当事者のあり方
Column7 「尋問=会話という誤解」

第8章 尋問後
1 最終準備書面、書く?書かない?
(1)最終準備書面についての考え方
(2)最終準備書面を書いたほうがよいケース
(3)最終準備書面を書かなくてよいケース
(4)最終準備書面で気をつけておくべきこと
2 尋問の自己評価とさらなる研鑽
(1)尋問の道は平坦ならず
(2)実践、実践、実践あるのみ
Column8 回せ尋問のPDCA

事項索引

あとがきにかえて ―この本ができたわけ





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3大よくある「日本人の誤解」

3大よくある「日本人の誤解」






1 「アトムを創ったのはお茶の水博士」





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アトムの欠陥に基づく損害について、
お茶の水博士に製造物責任を問うには、
同博士が引き取ってからの対応が
「業として加工」(製造物責任法2Ⅲ①)
に当たるかについて、
慎重に検討する必要がある。




















2 「緑の服を着た小男が『ゼルダ』」






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シニフィアン(意味しているもの)と
シニフィエ(意味されているもの)を
きちんとリンクさせることは、
正しい事実認定の大前提です。



















3 「請求書送るだけで債権の時効中断ができる」




学部の民法の講義で
当たり前に習うことなのに
この間違い、実は非常に多い。









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現行の147条1号の「請求」が
「裁判上の請求」その他を意味していることは
確かに文言からはわかりにくいけど
会社の相談受ける人なら知らんとやばい。




時効制度は今回の民法改正で
時効期間や各概念の名称が
結構変わります。


ご相談は最寄りの
比較的ちゃんとしてそうな専門家まで。





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ヒラメ裁判官になりなさい

こんにちは、
半官半民の生活
あと5ヶ月足らずで
終わろうとしている
まこつです。



修習生を交えた
ある飲み会の席で、
こういう会話があった
と、思ってください。





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まず、
ヒラメ裁判官
という言葉の
もともとの出処から
説明が必要かもしれません。



もうかなり前、
ある年度の新任裁判官の
辞令交付式で
当時の最高裁長官が
以下のような訓示を垂れたという話が
一時話題になりました。





hirame02.png
(長官の訓示のイメージ)




信念を貫いたら
庁舎の壁も貫いて
外に出てしまったという
エピソードはさておき

伝えたい内容それ自体は
それなりに筋が通っているなと
思いました。


ビジネスシーン一般でも
上ばかり見て
仕事のクォリティが二の次になる人材

のことを「ヒラメ」と
呼ぶことがあります。


要するに先の長官は
「裁判官でもそのような
好ましからざる傾向があるやに
聞いているが」と釘をさしたわけです。



上の覚えばかり気にするということ。


そこには、当然、
出世欲だとか上昇志向だとか
それ単体で見ると
本来価値中立的な姿勢があって、
ただ、それが前に出すぎると
職責を果たせなくなる。

それを、「眼が上に付いてて
上しか見えないヒラメ」

なぞらえて話したのでしょう。




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長官の訓示に漂う、
「上手いこと言うたった」感が
少し気になりますが、
ヒラメ裁判官って
はたして悪いものでしょうか?

というお話です。


皆様、メモのご用意を。







まず、諸説ありますが
ヒラメは比較的
視力(静止視力)が弱い魚種で
人間で言うとかなりの近眼です。

だから、上を見ると言っても
そんなに高いところまでは
見えていない
という説が有力で、
これは実際のヒラメ狙いの釣りの手法にも
反映されています。


そのため、
上ばかりを気にする
上昇志向が強い
というイメージからは既に遠いわけです。


だいたい、
ヒラメのような
いわゆる底物の魚が
上のほう(水面近く)まで上がってくるときって
釣られて一生を終えるときですし。






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ところがその反面、
ヒラメは非常に動体視力がよい
魚でもあります。

その獰猛さもあって、
ヒラメの成魚の餌の9割以上が小魚です。
俊敏に泳いで近くに来た小魚を
(ヒラメなのに)華麗に捕食します。
ヒラメが典型的な
フィッシュイーターだといわれる所以です。


要するに、
ヒラメは上は
あんまり遠く(高く)まで
見えない
反面、
周囲の動くものに対しては
かなり敏感・機敏に反応する
のです。
ことヒラメに関する限り、
決して「周りが見えていない」
ということはありません






そのため、ヒラメ釣りでは
ルアーも
その動体視力にアピールしやすい
派手なカラーリングのものが
好まれます。








ところで、
カラフルなルアーって
可愛いですよね?
カバンにアクセサリーとして付けていたら
満員電車でステキな異性が
釣れる
かもしれません。



話を真面目な方向に戻します。

このような
視野と捕食行動の点は、
翻って考えると、
ヒラメ裁判官
視野狭窄に陥らず、
周囲の事情の変化にも機敏に対処できる
よい裁判官だ

ということに他なりません。





次。


ヒラメを語るときに
絶対に外せないのが
「ヒラメ40」です。


これは、要するに、
ヒラメ狙いの釣りでは
アタリが来てもすぐにアワセず、
ゆっくり1から40まで数えてから
アワセなさいよ
という重要な格言です。

フィッシュイーターである
ヒラメは口で小魚を捕らえても、
すぐには飲み込まず、
小魚が弱るのを待ってから
喰い直す習性があるからだと言われています。

「ああ小魚でなく弁護士でよかった」と
思わずにいられません。



このために、アタリのあと
すぐにアワセると
喰いが足りず、
バラしてしまうという難しさがあり、
反面、これがヒラメ釣りの
面白さの一つにもなっています。


この点を翻って考えると、
ヒラメ裁判官は
喰いやすいエサを
簡単に丸呑みしようとするのではなく、
主張と証拠を精査し、
慎重に判断するということであって、
要するに、注意深くかつ
思慮深いよい裁判官だ

ということに他なりません。



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その分、代理人サイドとしては、
簡単にアワセてバラしてしまう
ということがないように、
裁判官の理解度や
腑に落ちているかどうかを見極める
必要があるということですね。

さしづめ
「民事40」といったところでしょうか。
要するに、確実な勝訴を期するのであれば
訴状の受理から
少なくとも40日は見ておくべし

というわけです。


「だから訴状受理から
第1回期日指定までいつも
1ヶ月強はかかってるのか!」

皆さんが膝を打つ音が聞こえてくる、
そんな気が致します。





もう一つ、
ヒラメ裁判官という言葉は、
我々に、
民事の裁判官のあるべき姿について
一つの重要な示唆を与えてくれます。


すなわち、
いつも平坦な砂泥地に居場所を見つける
ヒラメよろしく、
ヒラメ裁判官は、
常にちょうどよい落ち着きどころを
見つける
という、
民事裁判官にとって、いや、
およそ民事紛争解決に携わる者にとって
最も重要な資質を備えているのだ
ということです。






hirame06.png





いかがでしたでしょうか?


ヒラメ裁判官の素晴らしさ、
分かっていただけましたか?



もちろん、この限られたスペースで
(といってもブログだから
書こうと思えば何万字でも書けるんだけど)
ヒラメ、ひいてはヒラメ裁判官の魅力の全てを
お伝えすることなど到底できるものではありません。


ですが、加えていくつか、
「ヒラメ裁判官たれ!」という
自説を支える根拠を提示しておきたいと思います。


・ヒラメはその体の構造上、
 あまり泳ぎが達者ではない
 →ヒラメ裁判官には組織内を
  上手く泳ぐといった発想がない


・ヒラメの裏側は白い
 →ヒラメ裁判官は腹黒くない

・ヒラメは大きな個体では1mを超える
 →ヒラメ裁判官は大物になる

・ヒラメは夜、活発に活動する
 →令状当番、自宅・官舎帰宅後の起案と
  精力的に仕事に励む

  (判決言い渡し期日前は特に)

・ヒラメは泥の中で活動する
 →ヒラメ裁判官は泥臭い仕事
  (裁判官室で同僚からお茶代を集めて回ったりとか)
  も厭わずこなす積極性がある



いかがでしょうか、
こうなると、梅雨明けの夏場、
水温が高くなる頃にヒラメの活性が下がることすら、
裁判所の夏季休廷との奇妙な符合のように
思えてくるから不思議です。


今、ここで一つだけ確実に言えるのは、
冒頭の訓示を垂れた最高裁長官は
おそらく釣りをしないのだろう
ということです。




最後に、もうひとつだけ
重要な視点を提供して終わりたいと思います。







hirame07.png





hirame08.png



もちろん世界的に見ると、
例外もあるのですが、
日本近海に生息するヒラメ・カレイに関して言えば
この左右のルールがほぼ当てはまります。


そして、ここで言いたいことは
すなわち、
「上に上りやすいのは、
左を見ているヒラメよりも、
むしろ右を見ているカレイではないか」

ということです。

ただ、諸般の事情により
この問題はこれ以上は踏み込みません。



みなさんも
ヒラメ裁判官の素晴らしさ、
分かっていただけましたか?









hirame09.png









今回の私の拙い文章と絵で、
一人でも多くの方が
ヒラメ釣りの魅力、奥深さ
気付いてくれたら
これほど嬉しいことはありません。





























hirame10.png

おしまい。




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包囲網

こんにちわ。



最近、リアルで初対面の人に
「実際お会いすると、
ブログのイラストで見るよりも
シュッとしてはるんですね」
と言われなくなった
中村真です。







さて、問題です。







inc01.png


(制限時間2分)






ぜひ漢字で書いてください。























inc02.png
































さて正解は。





inc03.png













実はここ最近、
準備書面など民事の手続の書面で
「囲まれている方の土地」を
「囲繞地」と書いているもの

複数目にすることがありました。




民法の口語化の作業の際、
条文から「囲繞地」
という言葉が消え、
「他の土地に囲まれて
公道に通じない土地」
(民法210条1項)
という表現に
置き換えられたからでしょうか。




ともあれ、これは
明らかなミステイクです。


そして、相隣関係の事件では
囲繞地と袋地は正反対ですから
この誤りは重大かつ深刻です。






inc04.png








「囲」は「囲む(かこむ)」であり
「囲繞」は(「いじょう」とも読みますが)
「取り囲むこと」
という意味です。


じゃ
「繞」(にょう)は何か
ということになりますが、
例えば漢字の部首の
「にょう」にはこの漢字をあてます。


「道」→しんにょう
「魅」→きにょう
「起」→そうにょう
「颱」→ふうにょう


などの「にょう」で、これも
「何かの周りに配置する」
という意味があります。


そう考えると、
「囲繞地」=「周りで
取り囲んでいる方の土地」
というのは、
非常に自然に
導かれる理解です。









ところで、冒頭で
「民事上」とわざわざ書いたのには
少し理由があります。

















実は、ややこしいことに
刑事事件では
塀や門扉に囲まれている土地を
「囲繞地」と表現することがあります。
(住居侵入罪の構成要件に関連して)


これは建物敷地の一筆の土地の中で
建物が建っている部分の周りを
取り囲んでいる土地
という意味
で「囲繞」という語が
使われており、
門や塀等で「囲まれている」ことを
根拠としているものではありません。
(最判昭和51.3.4)

なので、「囲繞=周囲を取り囲むこと」
という言葉の使い方としては
間違っていないのですが、
民事上の問題のように
二筆以上の「取り囲む土地」と
「取り囲まれる土地」が
問題となる場面ではありません。

そして、
住居侵入罪の客体となる要素の一つとして
外部との境界上に
「門塀等の囲障が設置されていること」が
取り上げられていることから、
「門塀等に囲まれている土地」が
囲繞地と呼ばれる形になっています。



いずれにせよ
やはり訴状や答弁書、準備書面で
「囲まれている方の土地」を
囲繞地と表現することが
正当化されるわけではありません。














inc06.png





とはいえ、ですよ?




その一方で、
「囲まれている方の土地」を
「袋地」と表現するのも
個人的には
違和感があります。

「袋」とは普通
「布や皮、紙などで作ったいれもの」を
意味します。


それゆえ
「袋」には必ず
ものを出し入れする
「口」が存在するはずで、
普通、この「口」がないものを
「袋」とは呼びません。




例えば紙の袋である封筒は
中にものを入れてから
封緘することで、形状的に
入り口は無くなるわけですが、
それは「口を閉じた」
というだけの話であり、
「袋(封筒)」の要素として
「口」があることと
何ら矛盾するものではありません。


そしてこの「口」があるという点が、
「公道に接する部分
(公道とのチャネル)がない」という
囲まれた土地の意味との間に
大きなキャズム(溝)を生んでいるのです。




そもそも「袋」と中身は違うでしょう?




中にお菓子が入っている袋
があったとして、
「袋だけチョーダイ」って言って
中のお菓子を取っていったら、
さすがに怒られるでしょう?




違う?


僕また
どうでもいいこと言ってる?







だから、
「袋地」じゃなくて
「閉塞地」(=閉ざされて塞がった土地)
っていうのが
しっくりくるような気がします。


今回のこれ、
今年のノーベル法学賞
狙えるんじゃない?



といいつつも、
「他の土地に囲まれて
公道に通じない土地」を
囲繞地だと誤解する人がこの世界から
いなくなればいいなと思っています。
(誤解が解ければいいなという意味です。)





 inc06




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2019年1月1日

みなさま、
あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

本年もよろしくお願いします。



20190101151000f6b.png




私は亥年生まれではないので、
イノシシというと、
大学に現れる脅威という
イメージしかありません。

イラストに
「いのしし たべたい」
と書いてしまいましたが
いつぞや、ふるさと納税で
取り寄せた猪肉1.5Kg
家族が全く手をつけず、
冷凍しながら二ヶ月かけて
一人で消費して以来、
どちらかというと
イノシシは苦手です。

今年は猪肉のように
少しクセのある生き方を
目指してみたいと思います。

よろピッコリーノ( ´∀`)

「第1準備書面」はひとつでいい

こんにちは。


爪を隠したら
出てこなくなった
能ある鷹、
弁護士中村真です。



神戸ではルミナリエが始まりました。
皆さんの廻りでは
何が始まりましたか?




今回は、前からずっと
気になっていたことを
取り上げたいと思います。

それは
準備書面の表題の付け方です。


最初に確認しておきますが、
準備書面の
表題の付け方に関する
法令の定めや
様式化されたルールはありません。



厳密には、表題自体、
民事訴訟法上定められた
必要的記載事項ではありません
(民訴法161条2項)。
書いてないと
それが民訴法161条1項の
「書面」であることが
わかんないから
書いてるわけです。


だからその
表題の通し番号
にいたってはなおさら法令上、
記載が要求されるもの
ではありません。




その上で、このような
事実上のルールを
どのように考えるか
というお話です。



さて…、





01_20181207163257de6.png





お尻に書く方というと、
「準備書面1」みたいに
括弧なしで書く人もたまにいます。
ただ、この書き方は
番号の視認性が劣るので
私自身はあまり好きではありません。



正直、準備書面で
「第1~」、「~(1)」という
複数の表題の書き方が
用いられている理由(わけ)や、
書面の表題を付ける意味について
今まで考えたことがないし、
今後も深く考える予定はない、
正直どうでもいいという方には、
以下のお話は理解が
難しいかもしれません。







ここからが本題ですが、
代理人として意気揚々と
訴訟追行していて
たまに参ったなと思う場面があります






02_20181207163259eba.png





こう書くと、
「弁護士中村真は訴訟していて
参ったなと思うのはその程度か」
と誤解を招きそうですが、
実際今までで一番
参ったときのことは
とてもここには書けません。





話を元に戻しましょう。



民事訴訟では
準備書面が双方から
複数出るのが通例なので、
できる限り、
準備書面のタイトルで
どの書面か特定できた方がいい

と思うのです。



つまり、書面の表題は
その書面の訴訟手続上の属性
(主張書面なのか、証拠なのか、
証拠説明書なのか、上申書なのか、
それとも、本腰入れて
読む必要のない
どうでもいい書面なのか
等)
を表すだけのものではありません。


特に、同じ当事者から複数回
提出されることが予定されている
準備書面の場合、
その表題は、
個々の書面を特定するための、
また誰がどの時点で提出したかを
特定するための
識別子となるべきものです。



ときどきどの準備書面も
単に「準備書面」とだけ
表題を書いて

出してくる人がいますが、
認否・反論のときに相手の書面を
特定しようとすると、
「平成●●年●●月●●日付準備書面」って
書かないといけなくて、
これ自体ものすごくムダです。







syomentokutei




表題にわずか数文字を加えるだけ
そこで表せる情報量が
飛躍的に増える上、
何らのデメリットもないのに、
それをしないというのは
正気の沙汰良いやり方
ではありません。



そういう書面を出す人の場合、
自分の後の書面で
過去の主張を引用・指摘するときも、
「既に主張の通り」とだけ書いて
その箇所を特定しないことが多くて、
要するに読む側の視点が欠けている
書面だと思うのですね。





書面に通し番号振るには
毎回、既に出している書面の数を
確認しないといけないわけですが、
それは代理人であれば、本来、
当たり前にやっているはずのことです。





というわけで、
準備書面には
通し番号を振りましょう。

その手間って
微々たるもんですよ。



この点の普及のため
私は
「あしたの準備書面の
表題を考える会」
を設立しました。










で、そうした目で見た場合、
確かに、規則には
なっていないけれども、
実務ではなんとなーく、
準備書面の表題の付け方に
一定したルールがあること

気付くのではないでしょうか。



つまり、
原告の出す書面は「第1~」
被告の出す書面は「~(1)」
といったルールで作られていることが
多いということに。







03_20181207163300a37.png




例えば、
司法研修所や
法科大学院等で用いられている
模擬裁判教材では、
この表題の付け方が
用いられています。


判例雑誌で、必ず
原告をX、被告をYと
記載しているのと同じく、
一般に違和感なく
受け入れられている
やり方です。




04_20181207163302f5b.png





通し番号のような序数は、
漢数字の方がしっくりくる
気もしますが、
とりわけ横書きの準備書面では、
一読した時の読み取りやすさは
アラビア数字には及びません。




0502.png





ところが、この点は、
定められた規則が存在しないためか、
少なくとも書記官さんや裁判官は
あまり関心がないように思われます。
(そんなことより書面を期限までに
ちゃんと出せと思っている。)




裁判所の関心は、
その書面が陳述された日時、
認否落ちがないか、
甲乙丙号証の割り振り・区別
といった点に向きがちです。

準備書面の表題を
裁判所が指定できるわけでも
ないですしね。


で、ここで冒頭の話に
戻るんですが、
通し番号は振るとして、
相手が既に「第1準備書面」
って出してたら、
わざわざ被せるんじゃなくて、
自分の側は「準備書面(1)」で
出したらよくないかってことです。
(その逆もまた然り。)


ここはお互いの
工夫と配慮
が必要です。





そういえば、
かつて原告と被告で
イメージカラーが存在した
という話を聞いたことは
ありませんか。



「かつて」と言いましたが、
今でも
事務所独自の書面の用紙
(アウトラインとか事務所名が
入ったもの)を用意し、
そのフォーマット部分の印刷色を
原告代理人のときは赤色
被告代理人のときは青色と、
使い分けている事務所が
ありますよね。



駆け出しの頃にボスに
原告は頭に血が上って
カッカ来ているから『赤色』

被告は訴えられて青くなっているから『青色』
だと教えられた記憶があります。
由来はともかく、
なんとなく「そうなのかな」と
思えなくもない話ではないですか。


そうなると、
裁判所は
どちらを選ぶかという
難しい判断を迫られるわけですね。






06_201812071633052b8.png






ただ、運動会でも
白組にシンパシーを感じる私としては、
原告が赤色というのに
何となく違和感を感じてしまいます。






07_201812071633060b9.png




また話が逸れました。
準備書面の表題の話です。


そういったわけで、
準備書面の表題には
一定のルールで通し番号を
付けるというのが
適切だと思うのですが、
それも正しく運用されてこそです。


たまにデータ流用時のミスで、
「第3準備書面を間違って2回出す」
という事態があったりして、
たいてい美人書記官や
小賢しい相手方代理人の指摘で
訂正することになりますが、
それはそれでカッコ悪い話です。


一つ印象に残っているのが、
だいぶ昔の事件でしたが、
「最終準備書面」
というタイトルの書面が
3回出てきたとき
のことです。







saisyu.png





破産で最後配当が
3回もらえるというのであれば
歓迎する人も多いかもしれませんが、
最終準備書面3回は
あまりメリットがありません。





最終準備書面というのは、
本来、証拠調べのあと、結審前に
証拠調べの評価や主張の
まとめを書いて出すものなので、
普通、そこまで長くなることも
内容が多くなることもないはずです。


まあ、それはそれとして、
このケースでは「最終」といいつつ、
それが3回出てきたことに
ぬぐいようのない違和感があったわけです。


慣例上、
「結審前に最後に出す準備書面」を
最終準備書面と呼んでいるだけ
で、
書面のタイトル自体を
律儀に「最終準備書面」と
書く必要はありません。



変に「最終」なんて書くものだから
あとで引っ込みが付かなくなるわけで、
最終準備書面も単純に
それまでの書面の番号に次いで
通し番号で「第5準備書面」、
「準備書面(4)」といった名前で
出せばいいんじゃないかと当職思います。
(第一、控訴する(される)
可能性もあるんだから。)




ちなみに、
私は、ここ数年は控訴審で出す書面は
「控訴人第1準備書面」
「被控訴人準備書面(1)」
といった表題を使うようにしています。

これも若干表題が
重たくなりはするんですが、
そう書いた方が、一審と控訴審の
どちらで出した書面なのかが
わかりやすいからと
考えてのことです。


続審制だからといって、
準備書面の通し番号まで
続けて出さないといけない
というもんでもないかなと。



というわけで、当会は
満を持して
ガイドラインを策定しました。




 guideline



「あしたの準備書面の
表題を考える会」では
随時賛助会員を募集しています。




 ending



ね?

真の法律家

こんにちわ、
ジャンプ世代
弁護士中村真です。


早速ですが、ここでなぞなぞです。



【問題】
とある日弁連の委員会、
ある弁連所属の委員だけ
毎回欠かさず、また遅刻せずに
出席していました。
さて、どこの弁護士会連合会の
委員だったでしょう?











【こたえ】
近畿弁護士会連合会
(近弁(勤勉)だから)









ところで、民法(債権法)改正
刻一刻と近づいて参りましたね。

法律と言えば改正がつきものですが、
今回はそれに関して
少しばかり私見を述べたいと思うのです。







特に、実務に大きく影響しそうな
改正が見込まれる(あるいは決まった)ときに、
法曹界の一部では、
こういった反応が見られます。







souzoku01.png











そういう風につい
ネガティブな受け止め方をしてしまう、
後ろ向きなアナタに
私はこう言いたい。














souzoku02.png






要するに、私の言いたいことは
こういうことです。













souzoku03.png







「改正」というのは、
読んで字のごとく、本来、
「正しく改める」ことを言います。

世の中の法改正の内に
良いものと必ずしもそうでないものが
あることは否定しません。

また、法律の内容それ自体にも
種々の問題や限界があり、
それに異を唱え、良くしていくのも
我々法律家の重要な責務であると思います。


ただ、それとは別の次元で、
法律というのは、
社会・経済情勢や
人の価値観の変化によって
常に変革することが
予定されているものです。


我々法律家としても、
そのような社会の流れや
そのときどきでの
法律のあり様に
常に意識を向けて
いかなければなりません。


法律や法制度に
柔軟に対応できること、
これは真の法律家にとって
最低限必要な素養です。


それは、
法がその形を変えようとする局面、
つまり法改正のシーンでは、
その動きに素早く対応し、
自らの法知識を常に
アップデートし続けられる、
そのような主体的・積極的な
姿勢となって表れます。







なぜそうあるべきか?



これは
それこそが
本当の意味での法律家であり、
真のリーガル・マインドだからだ

としか言えません。






極めて抽象的な話に
なってしまいましたが、
わかりやすく例えると…、






souzoku04.png







ということです。



錆びて切れ味の落ちた包丁では、
到底、人を感動させる料理など
創ることはできません。



それと同じで、
我々法律家は、
常に自らの法知識を研ぎ澄ませ、
法律家としての
鋭敏な感性を保って
いなければならないのです。






souzoku045.png







そこでは、
「法改正で、また知識や法制度を
覚え直さないといけない」

「まためんどくさいことを
してくれたものだ」

といった個々の想いは
全く取るに足りない独善でしかありません。




わかっていただけましたか?

真の法律家の姿というものが。






souzoku05.png
















さて、債権法改正よりも
後から持ち上がったものの、
ものすごいスピードで
決まったものといえば?





そう、
相続法の改正
です。













その、いささか急な
しかも立法事実すら本当に
あるのかないのかよくわからない

相続法改正の話でしたが、
それを最初に聞いたとき、
私はこういう風に感じました。























souzoku07.png








言うまでもなく、
私は普通の法律家ですし、
真のリーガルマインドなんていう
よくわからないものは
はなから信じていませんから、
やっぱり、改正内容の良し悪しはともかく、
「マジかよ」って思いますわね、正直。



最初にとある委員会で、
日弁行ってる委員の先生の
報告を受けたとき、
「まためんどくさいことを
してくれるものだ」

とも思いましたね。

正直、一週間くらい思ってました。

「債権法、変わる話が
出とるとこやないか」ってね。

ええかげんにせえよとまで思いましたね。
















私と同じく、改正と聞くと
目に見えて取り乱してしまう、
そんな、ちょっと可愛い
普通の法律家


多分、
全国で28,500人くらいは
いると踏んでるんだけど、

そういう人たちって、
今、何かしなければいけないと
うっすら危機感を感じ始めているけど、
まだ、何から手をつけていいか
よくわかんない、って人が
多いんじゃないでしょうか。








souzoku08.png























IMG_3693.jpg






すまない、結局、
本の宣伝なんだ。







ざっと説明すると、
若手士業者(弁護士、司法書士、税理士等)や
修習生、学部生がターゲットの本です。

相続に関する基本的な構造や
勉強していく上で混乱しがちな概念、
制度相互の関係なんかについて、
裁判例(学説も少し)を引用しつつ
わかりやすく説明することを心がけました。

なぜかというと、自分自身、
学生時代~修習生~駆け出しに掛けて
そういう「相続分野特有の紛らわしさ」
「とっつきにくさ」に
手を焼いたからです。


また、皆さんご存じのように
民法上用意されている
制度、ツールであるにも関わらず、
実務ではほとんど利用されないというものが、
相続の分野ではかなりあります。

それらについても、
「なぜ利用されないのか?」という点を
掘り下げて書いているので、
修習生や学生には、相続を
立体的・実務的に理解する
助けになると思います。


もうひとつ、今回の企画では
相続の場面でしばしば見落とされがちな
課税の問題、たとえば
相続税・贈与税やその対策の制度、
譲渡所得と課税の繰り延べがされる場合、
されない場合、手続選択との関係なども
それなりに力を入れて
しっかりと書いています。


あとは、
改正相続法についても
一通り、制度の説明と
想定される使われ方、
使い勝手の良し悪しについて、
すこしの推測も交えて紹介しています。
手っ取り早く改正の概要を押さえたい
(けれども、今、学者さんの本や
改正要綱の資料を
一から追うだけの時間がない)
という人にもお勧めです。









といっても、抽象的でわかりにくいので、
一応、目次を(手打ちで)以下に
紹介しておきますね。


第1章 相続開始前の道
 ①まずは全体のイメージを
  ・そもそも相続ってなに?
  ・相続問題を捉える視点の大切さ
  ・遺言相続と法定相続
 ②被相続人が決める相続のカタチ[遺言相続]
  ・遺言、遺贈とは何か?
  ・遺言の類型と選択
  ・正しい遺言の作り方
  ・包括遺贈と特定遺贈
 ③生前贈与、死因贈与という選択肢
  ・生前贈与、死因贈与とは
  ・遺留分減殺の順序
 ④何もしないという選択肢
  ・遺言相続の難しさ
  ・法定相続の問題となる場面
  ・「何もしない」ことが選択肢として存在する
 ⑤相続にまつわる税務あれこれ
  ・相続開始前の段階
  ・相続開始後の段階

第2章 相続開始後の道[法定相続編]
 ①相続道の全体図
  ・どんなとき相続が始まるか
  ・誰が相続人か
  ・何が相続されるのか
  ・どのように相続されるのか
 ②正しい共同相続
  ・何を分割するのか
  ・分割の対象とならないもの
  ・分割の仕方
  ・相続分あげます
 ③どうやって資産を移すのか
 ④相続財産の清算
  ・債務があるが資産はほしい
  ・利用されない財産分離
  ・相続人がいない!

第3章 相続開始後の道[遺言相続編]
 ① 遺言執行者との良好な付き合い方
  ・遺言執行者が出てくる場合
  ・いったい誰が遺言執行者になるの?
  ・人はどうやって遺言執行者になるの?
  ・遺言執行者の権利と義務
  ・遺言執行者とどう付き合うべきか
 ②相続権を害する遺言がたどる道
  ・どうやって守られるか
  ・どうやって守るか
 ③「相続させる」旨の遺言の考え方
 ④どうやって資産を移すのか

付録 民法改正が"相続法〟にも
  ・遺留分制度の全面的な改定
  ・配偶者居住権(短期・長期)の新設
  ・自筆証書遺言が少しだけ簡単に!
   法務局保管制度始まる。
  ・長期婚姻夫婦での不動産贈与に
   持戻し免除の意思表示を推定
  ・相続で取得した財産でも法定相続分を超える部分は
   対抗要件具備が必要
  ・遺産分割前の遺産処分について
  ・相続人以外の親族に認められる金銭請求権、
   「特別寄与料」
  ・遺言執行者の権限の明確化
  ・遺産分割前でも預貯金が使える!?
   仮払制度の新設



流れの関係上、相続の清算を
法定相続の中で説明するなど、
少し工夫(苦労)した部分はあります。


ちなみに、
グズグズしている内に、
発刊予定から1年以上遅れて、
改正相続法に対応
せざるを得なくなった

っていういわく付きの一冊です。









souzoku09.png











いきつけ(後編)

前回の続き。

前回は私の行きつけのお店の紹介と、
皆さんにも是非利用してもらいたいという
崇高なお話でした。





なぜ一太郎なのか?

なぜジャストシステムなのか?

でしたね。

他にはなかったかと思います。




まず最初に、
問題の本質を
確認しておきましょう。


















w02-01(02).png

※イラストはイメージです。



Microsoft Word




うーん、Word…、
まぁ、悪くはないよね。




でも、良くはないでしょ?




問題点はいくつでも挙げられます。
いくつでも挙げられますが、
ここでは重要なものだけ。










① 揃わず、設定もしにくいインデント



w02-02(02).png

※イラストはイメージです。




Pフォントでもないのに、
なぜか奇妙にずれる行頭と改行頭。

ルーラーでは揃ってるのか揃ってないのか
よくわからない上、
右クリックメニューの「段落」で
設定しようにも、
単位が「字」になってたり
「mm」になってたり。

極めつけは
「字下げ」と「ぶら下げ」という
直感的に理解しにくい
独自の用語使い。


まあ「字下げ」くらいは
普通にいうのかもしれませんが。

「ぶら下げ」ってなんだよ。


「ぶら下げ」ってなんだよ。



7,000歩譲って、
設定の操作が
しにくいってのはまだ判る。

一太郎だと
「Shift + Ctrl + F(又はD)」で
容易かつダイレクトに
(無駄なウィンドウやダイアログを開かずに)
設定できるんだけど、
それはおいておくとして。




設定しても
きっちり揃わない
のが問題。


例えば、飲み会誘って
A君「ごめん、行けそうにないわ」
B君「行けたら行く」
C君「ありがとう!絶対行く!」
って返事のときに、
3人とも欠席したとしたら、
一番腹立つのは
間違いなくC君です。

設定項目はあるのに
うまく機能しないのはなんで?
昔からWindowsがそうだったから?


Pフォントでもないのに、
Pフォントみたいな
詰め込みました感。
それで割を食う改行頭。

ガッタガタやん。
リアス式海岸か。








② 不安定な挙動





w02-03.png

※イラストはイメージです。


「応答なし」になる割合、
高くない?





週1位の割合で、
結構な作業時間が無駄になって
悶絶するんだけど。


マシンスペックのせい?
OSのせい?
バージョンのせい?
でも、一太郎では
そういうことないんよ?


まったく、理外のフリーズ親和性。



「ハードウェア
グラフィックアクセラレータを
無効にしたら、
フリーズが
治まったワァ(´∀`艸)♡」


っていう反応が、
少しおかしいと気付けるだけの
心の余裕は持とうよ!





③ 激変するインターフェース





w02-04.png

※イラストはイメージです。


バージョンに合わせて
兇悪なまでに激変する
インターフェースで
常に新鮮な気持ちで
操作が覚えられるってことですか。
そうですか。


ユーザーなのに、
バージョン間での
スイッチングコストを
高めに設定するという
全く斬新過ぎる発想。


しかも、
良く変わるんならまだしも、
「デザイン」と「レイアウト」という
区別のつきにくいカテゴライズが
なされているかと思えば、
「ホーム」に「スタイル」という
これまたわかりにくい項目が
全く別に入れられていたり。






こういうこと言い出すと必ず…




w01-01(02).png





「こうやればちゃんと使えるよ」
「こうしてこうすれば、
設定できるんよ」
という
ありがたい意見。



そうかもしれん。
確かにそうかもしれんが、
ソフトの使いやすさというのは
相対的に判断するもの
でしょう?




違う?




僕、間違ったこと言うてる?



他にも、相対的に見て、
問題点は色々。

・文字数と行数の設定がわかりにくい。
「わかりにくい」っていうのは
さっきも書いたように、
そもそも項目ごとの整理が
直感的に判断しにくいっていうのもある。
それに、(一太郎と比べて)
ある設定の画面にたどり着くまでの
必要な操作・工数が多い。


「ちょっと行数・文字数変えたいな」
というのは、
ファイル作成の最初の最初にすることが
多いじゃないですか。



ところが、Wordは
立ち上げてから、
その設定画面に
マウスで行こうとすると、
「ホーム」の三つ隣の「レイアウト」に飛んで、
そこから「ページ設定」を
選ばないといけない。

一太郎なら既に見えている
「文書スタイル」を1回クリック。


・「遊」を書き損じたような
よくわからないフォントが
デフォルトに。

こっちは、Windows機だからってことで、
律儀に
MS明朝、MSゴシックを使ってるのに、
いきなり彗星のごとく登場した
「游明朝」とかのフォントが
いつの間にかデフォルトになっている。
なにこれ?
読めんし、書けんのやけど。

「時代小説が組めるような明朝体」?

そんなもん、書きませんが。

(ただ、游明朝フォントは
美しいので、結構好き)







それから、
いつまで経っても修正されない
不可思議な挙動の数々





w01-03(02).png




一太郎を使い続けている
身からすると、
どうにも納得できない
不安定さ、不自然さ、不可解さがあるので、
ついついWordユーザに

「なんで一太郎使わないの?
Word、気持ち悪くない?」


と聞いてしまうのは
一太郎ユーザの悪いところかもしれません。


ですが、Wordユーザの答えは
決まって
「いや、別に使ってて気にならないし」
というもの。




いや、そこは
気にしていこーよ!








w01-02.png




今年は難しかったら、
来年からでもいいから。



といいつつ、
結局Wordも使うんだけどね。

依頼者で一太郎使っている人なんて
ゼロだから。






いきつけ(前編)

今日は
私が贔屓にしているお店
のお話。


もう弁護士になって15年になりますが、
気に入って今も利用している
料理屋があります。




01–01





このお商売自体は
もう30年以上前から
されているようです。

私がお付き合いしだしたのが、
かれこれ15年前、
当時お世話になっていた先輩が
気に入って利用していたのが縁で
私も使わせてもらうようになりました。


当時は店舗も沢山あって
馴染みのお客さんも
かなり多く、
羽振りもそれなりに
よかったようです。

一度、先代の大将から、
徳島の出だということを
聞いたことがあります。



 kansou




ところが、10年くらい前からかなぁ、
輸入物の食材を使った
安価な業者
が段々と幅を効かせる
ようになってきたそうで、
次第に苦戦するようになってきたようです。

噂では、一度
その事業者から
商売でかなり不義理なことを
されたということで、
裁判沙汰に近いところまで
行ったこともあったとか。




「昔に比べて輸入物も
かなり良くなった」
っていう人は
周りにも多いんだけど、
正直、私にはよくわかりません。


商売自体はかなり縮小し、
先代がやってた事業のうち
不採算のものは手を引いて、
今はほぼお店一つで
堅実な商売をされています。



そのお店は、以前は
裁判所の方々も
好んで利用していたようで、

それが売上にも
そこそこ貢献していたようなのですが、
ある時期からぱったりと来なくなったそうです。
本当にある時期を境に。


他から聞いた話では、
裁判所の方々は、
こともあろうに

そのお店と因縁のある
海外の食材を使うお店の方
主に利用するようになったということで、
それを聞いたとき、
私は一弁護士としてというよりも、
一人の消費者として、
ひどくガッカリしたものです。



ですが、
今でもファンはそれなりにいて、
女将の魅力もそうなんですが、
出す料理の質の良さっていうのかな、
変に押しつけがましいところがなくって
それが好きだという常連さんは多いです。





01-02(02).png




かといって、
頑固に味を守っているってわけでもなくて、
いろいろと趣向を懲らしつつ、
お客さんの好みに合わせた
嫌みのないおもてなしをするところが
人気なんだと思います。










01-03.png





私もそういったところが好きで、
今でも利用させてもらっています。

どうです?
行ってみたくなりませんか?
(なるやろ、普通)



普通、自分の行きつけの店っていうと
あんまり人には教えたくないもの
じゃないですか。


でもね、私は
そのお店が潰れちゃうと
とても困るから、

是非皆さんにも
利用してもらいたいと
思っているんですよ。
























01-04.png









【一見さん向け】

※何も考えずにクリックしてください。



【常連さん向け】

※何も考えずにクリックしてください。




【学割】

※何も考えずにクリックしてください。













みなさん、購入しましたか?





何本購入しましたか?












さて、


なぜ一太郎なのか?

なぜジャストシステムなのか?

なぜ、消費者庁は徳島なのか?

次回、その答えの一端を明らかにしたいと思います。








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プロフィール

弁護士中村真

Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。当職が出資したクラウドファンディングはたいてい頓挫します。

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