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3大よくある「日本人の誤解」

3大よくある「日本人の誤解」






1 「アトムを創ったのはお茶の水博士」





01.png




アトムの欠陥に基づく損害について、
お茶の水博士に製造物責任を問うには、
同博士が引き取ってからの対応が
「業として加工」(製造物責任法2Ⅲ①)
に当たるかについて、
慎重に検討する必要がある。




















2 「緑の服を着た小男が『ゼルダ』」






02.png



シニフィアン(意味しているもの)と
シニフィエ(意味されているもの)を
きちんとリンクさせることは、
正しい事実認定の大前提です。



















3 「請求書送るだけで債権の時効中断ができる」




学部の民法の講義で
当たり前に習うことなのに
この間違い、実は非常に多い。









03.png




現行の147条1号の「請求」が
「裁判上の請求」その他を意味していることは
確かに文言からはわかりにくいけど
会社の相談受ける人なら知らんとやばい。




時効制度は今回の民法改正で
時効期間や各概念の名称が
結構変わります。


ご相談は最寄りの
比較的ちゃんとしてそうな専門家まで。





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ヒラメ裁判官になりなさい

こんにちは、
半官半民の生活
あと5ヶ月足らずで
終わろうとしている
まこつです。



修習生を交えた
ある飲み会の席で、
こういう会話があった
と、思ってください。





hirame01.png





まず、
ヒラメ裁判官
という言葉の
もともとの出処から
説明が必要かもしれません。



もうかなり前、
ある年度の新任裁判官の
辞令交付式で
当時の最高裁長官が
以下のような訓示を垂れたという話が
一時話題になりました。





hirame02.png
(長官の訓示のイメージ)




信念を貫いたら
庁舎の壁も貫いて
外に出てしまったという
エピソードはさておき

伝えたい内容それ自体は
それなりに筋が通っているなと
思いました。


ビジネスシーン一般でも
上ばかり見て
仕事のクォリティが二の次になる人材

のことを「ヒラメ」と
呼ぶことがあります。


要するに先の長官は
「裁判官でもそのような
好ましからざる傾向があるやに
聞いているが」と釘をさしたわけです。



上の覚えばかり気にするということ。


そこには、当然、
出世欲だとか上昇志向だとか
それ単体で見ると
本来価値中立的な姿勢があって、
ただ、それが前に出すぎると
職責を果たせなくなる。

それを、「眼が上に付いてて
上しか見えないヒラメ」

なぞらえて話したのでしょう。




hirame03.png




長官の訓示に漂う、
「上手いこと言うたった」感が
少し気になりますが、
ヒラメ裁判官って
はたして悪いものでしょうか?

というお話です。


皆様、メモのご用意を。







まず、諸説ありますが
ヒラメは比較的
視力(静止視力)が弱い魚種で
人間で言うとかなりの近眼です。

だから、上を見ると言っても
そんなに高いところまでは
見えていない
という説が有力で、
これは実際のヒラメ狙いの釣りの手法にも
反映されています。


そのため、
上ばかりを気にする
上昇志向が強い
というイメージからは既に遠いわけです。


だいたい、
ヒラメのような
いわゆる底物の魚が
上のほう(水面近く)まで上がってくるときって
釣られて一生を終えるときですし。






hirame04.png





ところがその反面、
ヒラメは非常に動体視力がよい
魚でもあります。

その獰猛さもあって、
ヒラメの成魚の餌の9割以上が小魚です。
俊敏に泳いで近くに来た小魚を
(ヒラメなのに)華麗に捕食します。
ヒラメが典型的な
フィッシュイーターだといわれる所以です。


要するに、
ヒラメは上は
あんまり遠く(高く)まで
見えない
反面、
周囲の動くものに対しては
かなり敏感・機敏に反応する
のです。
ことヒラメに関する限り、
決して「周りが見えていない」
ということはありません






そのため、ヒラメ釣りでは
ルアーも
その動体視力にアピールしやすい
派手なカラーリングのものが
好まれます。








ところで、
カラフルなルアーって
可愛いですよね?
カバンにアクセサリーとして付けていたら
満員電車でステキな異性が
釣れる
かもしれません。



話を真面目な方向に戻します。

このような
視野と捕食行動の点は、
翻って考えると、
ヒラメ裁判官
視野狭窄に陥らず、
周囲の事情の変化にも機敏に対処できる
よい裁判官だ

ということに他なりません。





次。


ヒラメを語るときに
絶対に外せないのが
「ヒラメ40」です。


これは、要するに、
ヒラメ狙いの釣りでは
アタリが来てもすぐにアワセず、
ゆっくり1から40まで数えてから
アワセなさいよ
という重要な格言です。

フィッシュイーターである
ヒラメは口で小魚を捕らえても、
すぐには飲み込まず、
小魚が弱るのを待ってから
喰い直す習性があるからだと言われています。

「ああ小魚でなく弁護士でよかった」と
思わずにいられません。



このために、アタリのあと
すぐにアワセると
喰いが足りず、
バラしてしまうという難しさがあり、
反面、これがヒラメ釣りの
面白さの一つにもなっています。


この点を翻って考えると、
ヒラメ裁判官は
喰いやすいエサを
簡単に丸呑みしようとするのではなく、
主張と証拠を精査し、
慎重に判断するということであって、
要するに、注意深くかつ
思慮深いよい裁判官だ

ということに他なりません。



hirame05.png




その分、代理人サイドとしては、
簡単にアワセてバラしてしまう
ということがないように、
裁判官の理解度や
腑に落ちているかどうかを見極める
必要があるということですね。

さしづめ
「民事40」といったところでしょうか。
要するに、確実な勝訴を期するのであれば
訴状の受理から
少なくとも40日は見ておくべし

というわけです。


「だから訴状受理から
第1回期日指定までいつも
1ヶ月強はかかってるのか!」

皆さんが膝を打つ音が聞こえてくる、
そんな気が致します。





もう一つ、
ヒラメ裁判官という言葉は、
我々に、
民事の裁判官のあるべき姿について
一つの重要な示唆を与えてくれます。


すなわち、
いつも平坦な砂泥地に居場所を見つける
ヒラメよろしく、
ヒラメ裁判官は、
常にちょうどよい落ち着きどころを
見つける
という、
民事裁判官にとって、いや、
およそ民事紛争解決に携わる者にとって
最も重要な資質を備えているのだ
ということです。






hirame06.png





いかがでしたでしょうか?


ヒラメ裁判官の素晴らしさ、
分かっていただけましたか?



もちろん、この限られたスペースで
(といってもブログだから
書こうと思えば何万字でも書けるんだけど)
ヒラメ、ひいてはヒラメ裁判官の魅力の全てを
お伝えすることなど到底できるものではありません。


ですが、加えていくつか、
「ヒラメ裁判官たれ!」という
自説を支える根拠を提示しておきたいと思います。


・ヒラメはその体の構造上、
 あまり泳ぎが達者ではない
 →ヒラメ裁判官には組織内を
  上手く泳ぐといった発想がない


・ヒラメの裏側は白い
 →ヒラメ裁判官は腹黒くない

・ヒラメは大きな個体では1mを超える
 →ヒラメ裁判官は大物になる

・ヒラメは夜、活発に活動する
 →令状当番、自宅・官舎帰宅後の起案と
  精力的に仕事に励む

  (判決言い渡し期日前は特に)

・ヒラメは泥の中で活動する
 →ヒラメ裁判官は泥臭い仕事
  (裁判官室で同僚からお茶代を集めて回ったりとか)
  も厭わずこなす積極性がある



いかがでしょうか、
こうなると、梅雨明けの夏場、
水温が高くなる頃にヒラメの活性が下がることすら、
裁判所の夏季休廷との奇妙な符合のように
思えてくるから不思議です。


今、ここで一つだけ確実に言えるのは、
冒頭の訓示を垂れた最高裁長官は
おそらく釣りをしないのだろう
ということです。




最後に、もうひとつだけ
重要な視点を提供して終わりたいと思います。







hirame07.png





hirame08.png



もちろん世界的に見ると、
例外もあるのですが、
日本近海に生息するヒラメ・カレイに関して言えば
この左右のルールがほぼ当てはまります。


そして、ここで言いたいことは
すなわち、
「上に上りやすいのは、
左を見ているヒラメよりも、
むしろ右を見ているカレイではないか」

ということです。

ただ、諸般の事情により
この問題はこれ以上は踏み込みません。



みなさんも
ヒラメ裁判官の素晴らしさ、
分かっていただけましたか?









hirame09.png









今回の私の拙い文章と絵で、
一人でも多くの方が
ヒラメ釣りの魅力、奥深さ
気付いてくれたら
これほど嬉しいことはありません。





























hirame10.png

おしまい。




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包囲網

こんにちわ。



最近、リアルで初対面の人に
「実際お会いすると、
ブログのイラストで見るよりも
シュッとしてはるんですね」
と言われなくなった
中村真です。







さて、問題です。







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(制限時間2分)






ぜひ漢字で書いてください。























inc02.png
































さて正解は。





inc03.png













実はここ最近、
準備書面など民事の手続の書面で
「囲まれている方の土地」を
「囲繞地」と書いているもの

複数目にすることがありました。




民法の口語化の作業の際、
条文から「囲繞地」
という言葉が消え、
「他の土地に囲まれて
公道に通じない土地」
(民法210条1項)
という表現に
置き換えられたからでしょうか。




ともあれ、これは
明らかなミステイクです。


そして、相隣関係の事件では
囲繞地と袋地は正反対ですから
この誤りは重大かつ深刻です。






inc04.png








「囲」は「囲む(かこむ)」であり
「囲繞」は(「いじょう」とも読みますが)
「取り囲むこと」
という意味です。


じゃ
「繞」(にょう)は何か
ということになりますが、
例えば漢字の部首の
「にょう」にはこの漢字をあてます。


「道」→しんにょう
「魅」→きにょう
「起」→そうにょう
「颱」→ふうにょう


などの「にょう」で、これも
「何かの周りに配置する」
という意味があります。


そう考えると、
「囲繞地」=「周りで
取り囲んでいる方の土地」
というのは、
非常に自然に
導かれる理解です。









ところで、冒頭で
「民事上」とわざわざ書いたのには
少し理由があります。

















実は、ややこしいことに
刑事事件では
塀や門扉に囲まれている土地を
「囲繞地」と表現することがあります。
(住居侵入罪の構成要件に関連して)


これは建物敷地の一筆の土地の中で
建物が建っている部分の周りを
取り囲んでいる土地
という意味
で「囲繞」という語が
使われており、
門や塀等で「囲まれている」ことを
根拠としているものではありません。
(最判昭和51.3.4)

なので、「囲繞=周囲を取り囲むこと」
という言葉の使い方としては
間違っていないのですが、
民事上の問題のように
二筆以上の「取り囲む土地」と
「取り囲まれる土地」が
問題となる場面ではありません。

そして、
住居侵入罪の客体となる要素の一つとして
外部との境界上に
「門塀等の囲障が設置されていること」が
取り上げられていることから、
「門塀等に囲まれている土地」が
囲繞地と呼ばれる形になっています。



いずれにせよ
やはり訴状や答弁書、準備書面で
「囲まれている方の土地」を
囲繞地と表現することが
正当化されるわけではありません。














inc06.png





とはいえ、ですよ?




その一方で、
「囲まれている方の土地」を
「袋地」と表現するのも
個人的には
違和感があります。

「袋」とは普通
「布や皮、紙などで作ったいれもの」を
意味します。


それゆえ
「袋」には必ず
ものを出し入れする
「口」が存在するはずで、
普通、この「口」がないものを
「袋」とは呼びません。




例えば紙の袋である封筒は
中にものを入れてから
封緘することで、形状的に
入り口は無くなるわけですが、
それは「口を閉じた」
というだけの話であり、
「袋(封筒)」の要素として
「口」があることと
何ら矛盾するものではありません。


そしてこの「口」があるという点が、
「公道に接する部分
(公道とのチャネル)がない」という
囲まれた土地の意味との間に
大きなキャズム(溝)を生んでいるのです。




そもそも「袋」と中身は違うでしょう?




中にお菓子が入っている袋
があったとして、
「袋だけチョーダイ」って言って
中のお菓子を取っていったら、
さすがに怒られるでしょう?




違う?


僕また
どうでもいいこと言ってる?







だから、
「袋地」じゃなくて
「閉塞地」(=閉ざされて塞がった土地)
っていうのが
しっくりくるような気がします。


今回のこれ、
今年のノーベル法学賞
狙えるんじゃない?



といいつつも、
「他の土地に囲まれて
公道に通じない土地」を
囲繞地だと誤解する人がこの世界から
いなくなればいいなと思っています。
(誤解が解ければいいなという意味です。)





 inc06




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2019年1月1日

みなさま、
あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。

本年もよろしくお願いします。



20190101151000f6b.png




私は亥年生まれではないので、
イノシシというと、
大学に現れる脅威という
イメージしかありません。

イラストに
「いのしし たべたい」
と書いてしまいましたが
いつぞや、ふるさと納税で
取り寄せた猪肉1.5Kg
家族が全く手をつけず、
冷凍しながら二ヶ月かけて
一人で消費して以来、
どちらかというと
イノシシは苦手です。

今年は猪肉のように
少しクセのある生き方を
目指してみたいと思います。

よろピッコリーノ( ´∀`)

「第1準備書面」はひとつでいい

こんにちは。


爪を隠したら
出てこなくなった
能ある鷹、
弁護士中村真です。



神戸ではルミナリエが始まりました。
皆さんの廻りでは
何が始まりましたか?




今回は、前からずっと
気になっていたことを
取り上げたいと思います。

それは
準備書面の表題の付け方です。


最初に確認しておきますが、
準備書面の
表題の付け方に関する
法令の定めや
様式化されたルールはありません。



厳密には、表題自体、
民事訴訟法上定められた
必要的記載事項ではありません
(民訴法161条2項)。
書いてないと
それが民訴法161条1項の
「書面」であることが
わかんないから
書いてるわけです。


だからその
表題の通し番号
にいたってはなおさら法令上、
記載が要求されるもの
ではありません。




その上で、このような
事実上のルールを
どのように考えるか
というお話です。



さて…、





01_20181207163257de6.png





お尻に書く方というと、
「準備書面1」みたいに
括弧なしで書く人もたまにいます。
ただ、この書き方は
番号の視認性が劣るので
私自身はあまり好きではありません。



正直、準備書面で
「第1~」、「~(1)」という
複数の表題の書き方が
用いられている理由(わけ)や、
書面の表題を付ける意味について
今まで考えたことがないし、
今後も深く考える予定はない、
正直どうでもいいという方には、
以下のお話は理解が
難しいかもしれません。







ここからが本題ですが、
代理人として意気揚々と
訴訟追行していて
たまに参ったなと思う場面があります






02_20181207163259eba.png





こう書くと、
「弁護士中村真は訴訟していて
参ったなと思うのはその程度か」
と誤解を招きそうですが、
実際今までで一番
参ったときのことは
とてもここには書けません。





話を元に戻しましょう。



民事訴訟では
準備書面が双方から
複数出るのが通例なので、
できる限り、
準備書面のタイトルで
どの書面か特定できた方がいい

と思うのです。



つまり、書面の表題は
その書面の訴訟手続上の属性
(主張書面なのか、証拠なのか、
証拠説明書なのか、上申書なのか、
それとも、本腰入れて
読む必要のない
どうでもいい書面なのか
等)
を表すだけのものではありません。


特に、同じ当事者から複数回
提出されることが予定されている
準備書面の場合、
その表題は、
個々の書面を特定するための、
また誰がどの時点で提出したかを
特定するための
識別子となるべきものです。



ときどきどの準備書面も
単に「準備書面」とだけ
表題を書いて

出してくる人がいますが、
認否・反論のときに相手の書面を
特定しようとすると、
「平成●●年●●月●●日付準備書面」って
書かないといけなくて、
これ自体ものすごくムダです。







syomentokutei




表題にわずか数文字を加えるだけ
そこで表せる情報量が
飛躍的に増える上、
何らのデメリットもないのに、
それをしないというのは
正気の沙汰良いやり方
ではありません。



そういう書面を出す人の場合、
自分の後の書面で
過去の主張を引用・指摘するときも、
「既に主張の通り」とだけ書いて
その箇所を特定しないことが多くて、
要するに読む側の視点が欠けている
書面だと思うのですね。





書面に通し番号振るには
毎回、既に出している書面の数を
確認しないといけないわけですが、
それは代理人であれば、本来、
当たり前にやっているはずのことです。





というわけで、
準備書面には
通し番号を振りましょう。

その手間って
微々たるもんですよ。



この点の普及のため
私は
「あしたの準備書面の
表題を考える会」
を設立しました。










で、そうした目で見た場合、
確かに、規則には
なっていないけれども、
実務ではなんとなーく、
準備書面の表題の付け方に
一定したルールがあること

気付くのではないでしょうか。



つまり、
原告の出す書面は「第1~」
被告の出す書面は「~(1)」
といったルールで作られていることが
多いということに。







03_20181207163300a37.png




例えば、
司法研修所や
法科大学院等で用いられている
模擬裁判教材では、
この表題の付け方が
用いられています。


判例雑誌で、必ず
原告をX、被告をYと
記載しているのと同じく、
一般に違和感なく
受け入れられている
やり方です。




04_20181207163302f5b.png





通し番号のような序数は、
漢数字の方がしっくりくる
気もしますが、
とりわけ横書きの準備書面では、
一読した時の読み取りやすさは
アラビア数字には及びません。




0502.png





ところが、この点は、
定められた規則が存在しないためか、
少なくとも書記官さんや裁判官は
あまり関心がないように思われます。
(そんなことより書面を期限までに
ちゃんと出せと思っている。)




裁判所の関心は、
その書面が陳述された日時、
認否落ちがないか、
甲乙丙号証の割り振り・区別
といった点に向きがちです。

準備書面の表題を
裁判所が指定できるわけでも
ないですしね。


で、ここで冒頭の話に
戻るんですが、
通し番号は振るとして、
相手が既に「第1準備書面」
って出してたら、
わざわざ被せるんじゃなくて、
自分の側は「準備書面(1)」で
出したらよくないかってことです。
(その逆もまた然り。)


ここはお互いの
工夫と配慮
が必要です。





そういえば、
かつて原告と被告で
イメージカラーが存在した
という話を聞いたことは
ありませんか。



「かつて」と言いましたが、
今でも
事務所独自の書面の用紙
(アウトラインとか事務所名が
入ったもの)を用意し、
そのフォーマット部分の印刷色を
原告代理人のときは赤色
被告代理人のときは青色と、
使い分けている事務所が
ありますよね。



駆け出しの頃にボスに
原告は頭に血が上って
カッカ来ているから『赤色』

被告は訴えられて青くなっているから『青色』
だと教えられた記憶があります。
由来はともかく、
なんとなく「そうなのかな」と
思えなくもない話ではないですか。


そうなると、
裁判所は
どちらを選ぶかという
難しい判断を迫られるわけですね。






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ただ、運動会でも
白組にシンパシーを感じる私としては、
原告が赤色というのに
何となく違和感を感じてしまいます。






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また話が逸れました。
準備書面の表題の話です。


そういったわけで、
準備書面の表題には
一定のルールで通し番号を
付けるというのが
適切だと思うのですが、
それも正しく運用されてこそです。


たまにデータ流用時のミスで、
「第3準備書面を間違って2回出す」
という事態があったりして、
たいてい美人書記官や
小賢しい相手方代理人の指摘で
訂正することになりますが、
それはそれでカッコ悪い話です。


一つ印象に残っているのが、
だいぶ昔の事件でしたが、
「最終準備書面」
というタイトルの書面が
3回出てきたとき
のことです。







saisyu.png





破産で最後配当が
3回もらえるというのであれば
歓迎する人も多いかもしれませんが、
最終準備書面3回は
あまりメリットがありません。





最終準備書面というのは、
本来、証拠調べのあと、結審前に
証拠調べの評価や主張の
まとめを書いて出すものなので、
普通、そこまで長くなることも
内容が多くなることもないはずです。


まあ、それはそれとして、
このケースでは「最終」といいつつ、
それが3回出てきたことに
ぬぐいようのない違和感があったわけです。


慣例上、
「結審前に最後に出す準備書面」を
最終準備書面と呼んでいるだけ
で、
書面のタイトル自体を
律儀に「最終準備書面」と
書く必要はありません。



変に「最終」なんて書くものだから
あとで引っ込みが付かなくなるわけで、
最終準備書面も単純に
それまでの書面の番号に次いで
通し番号で「第5準備書面」、
「準備書面(4)」といった名前で
出せばいいんじゃないかと当職思います。
(第一、控訴する(される)
可能性もあるんだから。)




ちなみに、
私は、ここ数年は控訴審で出す書面は
「控訴人第1準備書面」
「被控訴人準備書面(1)」
といった表題を使うようにしています。

これも若干表題が
重たくなりはするんですが、
そう書いた方が、一審と控訴審の
どちらで出した書面なのかが
わかりやすいからと
考えてのことです。


続審制だからといって、
準備書面の通し番号まで
続けて出さないといけない
というもんでもないかなと。



というわけで、当会は
満を持して
ガイドラインを策定しました。




 guideline



「あしたの準備書面の
表題を考える会」では
随時賛助会員を募集しています。




 ending



ね?

真の法律家

こんにちわ、
ジャンプ世代
弁護士中村真です。


早速ですが、ここでなぞなぞです。



【問題】
とある日弁連の委員会、
ある弁連所属の委員だけ
毎回欠かさず、また遅刻せずに
出席していました。
さて、どこの弁護士会連合会の
委員だったでしょう?











【こたえ】
近畿弁護士会連合会
(近弁(勤勉)だから)









ところで、民法(債権法)改正
刻一刻と近づいて参りましたね。

法律と言えば改正がつきものですが、
今回はそれに関して
少しばかり私見を述べたいと思うのです。







特に、実務に大きく影響しそうな
改正が見込まれる(あるいは決まった)ときに、
法曹界の一部では、
こういった反応が見られます。







01.png










そういう風につい
ネガティブな受け止め方をしてしまう、
後ろ向きなアナタに
私はこう言いたい。














02.png






要するに、私の言いたいことは
こういうことです。













03_2018120223274271d.png






「改正」というのは、
読んで字のごとく、本来、
「正しく改める」ことを言います。

世の中の法改正の内に
良いものと必ずしもそうでないものが
あることは否定しません。

また、法律の内容それ自体にも
種々の問題や限界があり、
それに異を唱え、良くしていくのも
我々法律家の重要な責務であると思います。


ただ、それとは別の次元で、
法律というのは、
社会・経済情勢や
人の価値観の変化によって
常に変革することが
予定されているものです。


我々法律家としても、
そのような社会の流れや
そのときどきでの
法律のあり様に
常に意識を向けて
いかなければなりません。


法律や法制度に
柔軟に対応できること、
これは真の法律家にとって
最低限必要な素養です。


それは、
法がその形を変えようとする局面、
つまり法改正のシーンでは、
その動きに素早く対応し、
自らの法知識を常に
アップデートし続けられる、
そのような主体的・積極的な
姿勢となって表れます。







なぜそうあるべきか?



これは
それこそが
本当の意味での法律家であり、
真のリーガル・マインドだからだ

としか言えません。






極めて抽象的な話に
なってしまいましたが、
わかりやすく例えると…、






04_2018120223274331c.png






ということです。



錆びて切れ味の落ちた包丁では、
到底、人を感動させる料理など
創ることはできません。



それと同じで、
我々法律家は、
常に自らの法知識を研ぎ澄ませ、
法律家としての
鋭敏な感性を保って
いなければならないのです。






045.png






そこでは、
「法改正で、また知識や法制度を
覚え直さないといけない」

「まためんどくさいことを
してくれたものだ」

といった個々の想いは
全く取るに足りない独善でしかありません。




わかっていただけましたか?

真の法律家の姿というものが。






05_201812022327451e3.png















さて、債権法改正よりも
後から持ち上がったものの、
ものすごいスピードで
決まったものといえば?





そう、
相続法の改正
です。













その、いささか急な
しかも立法事実すら本当に
あるのかないのかよくわからない

相続法改正の話でしたが、
それを最初に聞いたとき、
私はこういう風に感じました。
























07_201812022327462a9.png







言うまでもなく、
私は普通の法律家ですし、
真のリーガルマインドなんていう
よくわからないものは
はなから信じていませんから、
やっぱり、改正内容の良し悪しはともかく、
「マジかよ」って思いますわね、正直。



最初にとある委員会で、
日弁行ってる委員の先生の
報告を受けたとき、
「まためんどくさいことを
してくれるものだ」

とも思いましたね。

正直、一週間くらい思ってました。

「債権法、変わる話が
出とるとこやないか」ってね。

ええかげんにせえよとまで思いましたね。
















私と同じく、改正と聞くと
目に見えて取り乱してしまう、
そんな、ちょっと可愛い
普通の法律家


多分、
全国で28,500人くらいは
いると踏んでるんだけど、

そういう人たちって、
今、何かしなければいけないと
うっすら危機感を感じ始めているけど、
まだ、何から手をつけていいか
よくわかんない、って人が
多いんじゃないでしょうか。








08_201812022327489ab.png























IMG_3693.jpg






すまない、結局、
本の宣伝なんだ。







ざっと説明すると、
若手士業者(弁護士、司法書士、税理士等)や
修習生、学部生がターゲットの本です。

相続に関する基本的な構造や
勉強していく上で混乱しがちな概念、
制度相互の関係なんかについて、
裁判例(学説も少し)を引用しつつ
わかりやすく説明することを心がけました。

なぜかというと、自分自身、
学生時代~修習生~駆け出しに掛けて
そういう「相続分野特有の紛らわしさ」
「とっつきにくさ」に
手を焼いたからです。


また、皆さんご存じのように
民法上用意されている
制度、ツールであるにも関わらず、
実務ではほとんど利用されないというものが、
相続の分野ではかなりあります。

それらについても、
「なぜ利用されないのか?」という点を
掘り下げて書いているので、
修習生や学生には、相続を
立体的・実務的に理解する
助けになると思います。


もうひとつ、今回の企画では
相続の場面でしばしば見落とされがちな
課税の問題、たとえば
相続税・贈与税やその対策の制度、
譲渡所得と課税の繰り延べがされる場合、
されない場合、手続選択との関係なども
それなりに力を入れて
しっかりと書いています。


あとは、
改正相続法についても
一通り、制度の説明と
想定される使われ方、
使い勝手の良し悪しについて、
すこしの推測も交えて紹介しています。
手っ取り早く改正の概要を押さえたい
(けれども、今、学者さんの本や
改正要綱の資料を
一から追うだけの時間がない)
という人にもお勧めです。









といっても、抽象的でわかりにくいので、
一応、目次を(手打ちで)以下に
紹介しておきますね。


第1章 相続開始前の道
 ①まずは全体のイメージを
  ・そもそも相続ってなに?
  ・相続問題を捉える視点の大切さ
  ・遺言相続と法定相続
 ②被相続人が決める相続のカタチ[遺言相続]
  ・遺言、遺贈とは何か?
  ・遺言の類型と選択
  ・正しい遺言の作り方
  ・包括遺贈と特定遺贈
 ③生前贈与、死因贈与という選択肢
  ・生前贈与、死因贈与とは
  ・遺留分減殺の順序
 ④何もしないという選択肢
  ・遺言相続の難しさ
  ・法定相続の問題となる場面
  ・「何もしない」ことが選択肢として存在する
 ⑤相続にまつわる税務あれこれ
  ・相続開始前の段階
  ・相続開始後の段階

第2章 相続開始後の道[法定相続編]
 ①相続道の全体図
  ・どんなとき相続が始まるか
  ・誰が相続人か
  ・何が相続されるのか
  ・どのように相続されるのか
 ②正しい共同相続
  ・何を分割するのか
  ・分割の対象とならないもの
  ・分割の仕方
  ・相続分あげます
 ③どうやって資産を移すのか
 ④相続財産の清算
  ・債務があるが資産はほしい
  ・利用されない財産分離
  ・相続人がいない!

第3章 相続開始後の道[遺言相続編]
 ① 遺言執行者との良好な付き合い方
  ・遺言執行者が出てくる場合
  ・いったい誰が遺言執行者になるの?
  ・人はどうやって遺言執行者になるの?
  ・遺言執行者の権利と義務
  ・遺言執行者とどう付き合うべきか
 ②相続権を害する遺言がたどる道
  ・どうやって守られるか
  ・どうやって守るか
 ③「相続させる」旨の遺言の考え方
 ④どうやって資産を移すのか

付録 民法改正が"相続法〟にも
  ・遺留分制度の全面的な改定
  ・配偶者居住権(短期・長期)の新設
  ・自筆証書遺言が少しだけ簡単に!
   法務局保管制度始まる。
  ・長期婚姻夫婦での不動産贈与に
   持戻し免除の意思表示を推定
  ・相続で取得した財産でも法定相続分を超える部分は
   対抗要件具備が必要
  ・遺産分割前の遺産処分について
  ・相続人以外の親族に認められる金銭請求権、
   「特別寄与料」
  ・遺言執行者の権限の明確化
  ・遺産分割前でも預貯金が使える!?
   仮払制度の新設



流れの関係上、相続の清算を
法定相続の中で説明するなど、
少し工夫(苦労)した部分はあります。


ちなみに、
グズグズしている内に、
発刊予定から1年以上遅れて、
改正相続法に対応
せざるを得なくなった

っていういわく付きの一冊です。









09_201812022327496f5.png










いきつけ(後編)

前回の続き。

前回は私の行きつけのお店の紹介と、
皆さんにも是非利用してもらいたいという
崇高なお話でした。





なぜ一太郎なのか?

なぜジャストシステムなのか?

でしたね。

他にはなかったかと思います。




まず最初に、
問題の本質を
確認しておきましょう。


















w02-01(02).png

※イラストはイメージです。



Microsoft Word




うーん、Word…、
まぁ、悪くはないよね。




でも、良くはないでしょ?




問題点はいくつでも挙げられます。
いくつでも挙げられますが、
ここでは重要なものだけ。










① 揃わず、設定もしにくいインデント



w02-02(02).png

※イラストはイメージです。




Pフォントでもないのに、
なぜか奇妙にずれる行頭と改行頭。

ルーラーでは揃ってるのか揃ってないのか
よくわからない上、
右クリックメニューの「段落」で
設定しようにも、
単位が「字」になってたり
「mm」になってたり。

極めつけは
「字下げ」と「ぶら下げ」という
直感的に理解しにくい
独自の用語使い。


まあ「字下げ」くらいは
普通にいうのかもしれませんが。

「ぶら下げ」ってなんだよ。


「ぶら下げ」ってなんだよ。



7,000歩譲って、
設定の操作が
しにくいってのはまだ判る。

一太郎だと
「Shift + Ctrl + F(又はD)」で
容易かつダイレクトに
(無駄なウィンドウやダイアログを開かずに)
設定できるんだけど、
それはおいておくとして。




設定しても
きっちり揃わない
のが問題。


例えば、飲み会誘って
A君「ごめん、行けそうにないわ」
B君「行けたら行く」
C君「ありがとう!絶対行く!」
って返事のときに、
3人とも欠席したとしたら、
一番腹立つのは
間違いなくC君です。

設定項目はあるのに
うまく機能しないのはなんで?
昔からWindowsがそうだったから?


Pフォントでもないのに、
Pフォントみたいな
詰め込みました感。
それで割を食う改行頭。

ガッタガタやん。
リアス式海岸か。








② 不安定な挙動





w02-03.png

※イラストはイメージです。


「応答なし」になる割合、
高くない?





週1位の割合で、
結構な作業時間が無駄になって
悶絶するんだけど。


マシンスペックのせい?
OSのせい?
バージョンのせい?
でも、一太郎では
そういうことないんよ?


まったく、理外のフリーズ親和性。



「ハードウェア
グラフィックアクセラレータを
無効にしたら、
フリーズが
治まったワァ(´∀`艸)♡」


っていう反応が、
少しおかしいと気付けるだけの
心の余裕は持とうよ!





③ 激変するインターフェース





w02-04.png

※イラストはイメージです。


バージョンに合わせて
兇悪なまでに激変する
インターフェースで
常に新鮮な気持ちで
操作が覚えられるってことですか。
そうですか。


ユーザーなのに、
バージョン間での
スイッチングコストを
高めに設定するという
全く斬新過ぎる発想。


しかも、
良く変わるんならまだしも、
「デザイン」と「レイアウト」という
区別のつきにくいカテゴライズが
なされているかと思えば、
「ホーム」に「スタイル」という
これまたわかりにくい項目が
全く別に入れられていたり。






こういうこと言い出すと必ず…




w01-01(02).png





「こうやればちゃんと使えるよ」
「こうしてこうすれば、
設定できるんよ」
という
ありがたい意見。



そうかもしれん。
確かにそうかもしれんが、
ソフトの使いやすさというのは
相対的に判断するもの
でしょう?




違う?




僕、間違ったこと言うてる?



他にも、相対的に見て、
問題点は色々。

・文字数と行数の設定がわかりにくい。
「わかりにくい」っていうのは
さっきも書いたように、
そもそも項目ごとの整理が
直感的に判断しにくいっていうのもある。
それに、(一太郎と比べて)
ある設定の画面にたどり着くまでの
必要な操作・工数が多い。


「ちょっと行数・文字数変えたいな」
というのは、
ファイル作成の最初の最初にすることが
多いじゃないですか。



ところが、Wordは
立ち上げてから、
その設定画面に
マウスで行こうとすると、
「ホーム」の三つ隣の「レイアウト」に飛んで、
そこから「ページ設定」を
選ばないといけない。

一太郎なら既に見えている
「文書スタイル」を1回クリック。


・「遊」を書き損じたような
よくわからないフォントが
デフォルトに。

こっちは、Windows機だからってことで、
律儀に
MS明朝、MSゴシックを使ってるのに、
いきなり彗星のごとく登場した
「游明朝」とかのフォントが
いつの間にかデフォルトになっている。
なにこれ?
読めんし、書けんのやけど。

「時代小説が組めるような明朝体」?

そんなもん、書きませんが。

(ただ、游明朝フォントは
美しいので、結構好き)







それから、
いつまで経っても修正されない
不可思議な挙動の数々





w01-03(02).png




一太郎を使い続けている
身からすると、
どうにも納得できない
不安定さ、不自然さ、不可解さがあるので、
ついついWordユーザに

「なんで一太郎使わないの?
Word、気持ち悪くない?」


と聞いてしまうのは
一太郎ユーザの悪いところかもしれません。


ですが、Wordユーザの答えは
決まって
「いや、別に使ってて気にならないし」
というもの。




いや、そこは
気にしていこーよ!








w01-02.png




今年は難しかったら、
来年からでもいいから。



といいつつ、
結局Wordも使うんだけどね。

依頼者で一太郎使っている人なんて
ゼロだから。






いきつけ(前編)

今日は
私が贔屓にしているお店
のお話。


もう弁護士になって15年になりますが、
気に入って今も利用している
料理屋があります。




01–01





このお商売自体は
もう30年以上前から
されているようです。

私がお付き合いしだしたのが、
かれこれ15年前、
当時お世話になっていた先輩が
気に入って利用していたのが縁で
私も使わせてもらうようになりました。


当時は店舗も沢山あって
馴染みのお客さんも
かなり多く、
羽振りもそれなりに
よかったようです。

一度、先代の大将から、
徳島の出だということを
聞いたことがあります。



 kansou




ところが、10年くらい前からかなぁ、
輸入物の食材を使った
安価な業者
が段々と幅を効かせる
ようになってきたそうで、
次第に苦戦するようになってきたようです。

噂では、一度
その事業者から
商売でかなり不義理なことを
されたということで、
裁判沙汰に近いところまで
行ったこともあったとか。




「昔に比べて輸入物も
かなり良くなった」
っていう人は
周りにも多いんだけど、
正直、私にはよくわかりません。


商売自体はかなり縮小し、
先代がやってた事業のうち
不採算のものは手を引いて、
今はほぼお店一つで
堅実な商売をされています。



そのお店は、以前は
裁判所の方々も
好んで利用していたようで、

それが売上にも
そこそこ貢献していたようなのですが、
ある時期からぱったりと来なくなったそうです。
本当にある時期を境に。


他から聞いた話では、
裁判所の方々は、
こともあろうに

そのお店と因縁のある
海外の食材を使うお店の方
主に利用するようになったということで、
それを聞いたとき、
私は一弁護士としてというよりも、
一人の消費者として、
ひどくガッカリしたものです。



ですが、
今でもファンはそれなりにいて、
女将の魅力もそうなんですが、
出す料理の質の良さっていうのかな、
変に押しつけがましいところがなくって
それが好きだという常連さんは多いです。





01-02(02).png




かといって、
頑固に味を守っているってわけでもなくて、
いろいろと趣向を懲らしつつ、
お客さんの好みに合わせた
嫌みのないおもてなしをするところが
人気なんだと思います。










01-03.png





私もそういったところが好きで、
今でも利用させてもらっています。

どうです?
行ってみたくなりませんか?
(なるやろ、普通)



普通、自分の行きつけの店っていうと
あんまり人には教えたくないもの
じゃないですか。


でもね、私は
そのお店が潰れちゃうと
とても困るから、

是非皆さんにも
利用してもらいたいと
思っているんですよ。
























01-04.png









【一見さん向け】

※何も考えずにクリックしてください。



【常連さん向け】

※何も考えずにクリックしてください。




【学割】

※何も考えずにクリックしてください。













みなさん、購入しましたか?





何本購入しましたか?












さて、


なぜ一太郎なのか?

なぜジャストシステムなのか?

なぜ、消費者庁は徳島なのか?

次回、その答えの一端を明らかにしたいと思います。








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あのとき髪は長かった。

この間、
長く伸びた髪を切ったら
海兵隊ばりに短くなってしまった
イケメン弁護士のまこつです。


【イケメン弁護士】
行けたら行く」で
倒な会合を乗り切る
弁護士




先日、かの有名な
富山の伊藤建(いとう・たける)先生
お目にかかる機会がありました。

まだ、私の髪の毛が
長かった頃のことです。

今回はそのお話を。





(1).png




「かの伊藤建先生」と
書いてますが、
現実世界では
人との繋がりが乏しい私。
(これだけWindowsマシンを使いながら、
まだビル・ゲイツにも会ったことがありません。)

実は恥ずかしながら、
今回お会いするまで
きちんと存じ上げてなかったのです。


伊藤建先生は、
特に若手の法曹の方には
かなり以前から有名な方

なのですね。




合格後、
弁護士業務と並行して
Webを中心とした
受験指導を精力的にされてるので
それでなのかな。

「司法試験・予備試験 対策するならBEXA」



私が教えてる
ロースクールの学生も
当然のように知っていました。






そんなわけで、
今回初めて出会った
伊藤先生と私ですが、
実は元々、
色々奇妙な縁がありました。





・私が、伊藤先生が著者になっている
『司法試験に受かったら』という本の
コラムを(間接的に)頼まれて書いたことがある。


これね。




・私の大学時代からの友人の
富山の弁護士と伊藤先生が
そこそこ仲がいい。























実際に数えたら、
奇妙な縁が
思っていたよりも
貧弱でした。





ともあれ、
幸運にも伊藤先生と
お会いすることができたわけです。



こんな時代ですから、
一応、会う前に
ネットで画像検索しますよね。
物騒な世の中ですから。


すると出てくるのは
髪長めで挑戦的な眼差しの
若者です。




伊藤先生も同様に
私の画像を検索して、
修習中の太り極めた
写真を目にしているかと思うと
全く薄ら寒いものがあります。




debumako.jpg





一度、全世界のネット上の
画像データを消去すべきと
事あるごとに提唱しているのに、
誰も耳を貸そうとしません。




とにかく、
私と伊藤先生は出会ったのです。
神戸で。


なんでも、翌日、
広島の大学で講義のお仕事があるところ
私の予定に合わせて
神戸泊に調整してくださったとのこと。


なんたる僥倖!




chosyo(1).png




会って早々、伊藤先生から
ご著書『基本憲法I』をいただきました。


私の中では
『本をくれる人は味方』
という基準がありますので、
ここで一気に距離が縮まりましたね。


ドラマ「正義の『セ』」にも出てきた
『基本憲法Ⅰ』がこの手に。
興奮が抑えられません。









私、こう見えても
ドラマ「正義の『セ』」は
家族が見てるときに
一度横で見ていたことがあるほど
の大ファンです。
(なんか、わいせつ系の犯罪の回)





のみならず、伊藤先生は
半拙著『裁判官!…』(長いので以下略)を
おもむろに出してこられまして、
サインをと仰って頂いたので、
恐縮しつつ
拙い絵ですが
書かせていただきました。


※【半拙著(はんせっちょ)】
共著の本について、
自分の携わった部分だけ
へりくだって言う言葉。
その実、良書が多い。





私の中では
「自分の本を買ってくれた人は味方」
という基準があり、
再び一気に距離が縮まりました。





takerun02(1).png



伊藤先生の第一印象は


髪が長いな。


というものでした。

その当時の私も
そこそこ長かったのですが、
それに輪を掛けて
長かったように
記憶しています。

見た目は
チャラさをほどよく煮詰めた感じですが、
お話ししていると、
真面目な下地がそこかしこに
見え隠れします。

頭がいいので、
切り返しも早く、
またいろいろな心遣いもでき、
ああ、できる人ってちがうなぁと
再確認させられました。

初対面なのに、それを意識させずに
話に引き込むその話術、
多くの受験生の信頼を勝ち取るだけの
ことはありますね。



私は第一印象のチャラさだけで
「分かりやすい女性の敵タイプだな」と
評した自分を深く恥じたものです。
トイレの中で。












さて、今回の飲み会には
実は重要なコーディネーターが一人
おりました。






ご覧下さい。





意識高い系修習生の
マツイくん
です。




peacefulmatsui(1).png



マツイくんは
なにか情報処理系の結構な
資格を持っていた気がします。

マツイくんは
大津で修習中です。







さて、マツイくんは
かなり私をリスペクト
してくれています。


直接はっきりと
そう言われたことはないのですが、
そういう想いって自然と
にじみ出るものですね。


そういうわけで、
三人で楽しいひとときを過ごしました。










itomako(1).png



伊藤先生とは
いろいろなお話をしました。

ここでは書ききれませんが、
例を挙げると以下のような感じです。


・憲法と私法の話
・受験生指導の話
・伊藤先生の新事業の話
・電力事業者とガス事業者の話
・AIの話
・マツイくんの恋愛話(1)
・VRの話
・液化天然ガスの話
・ミノフスキー粒子の話
・伊藤先生の結婚の話
・ギターとGIBSONの破産の話
・アナハイムエレクトロニクスの話
・『プラモ狂四郎』の作者のご子息の話
・カトキハジメのデザインの話
・マツイくんの恋愛話(2)
・右と左の話
・谷間世代の問題の話
・『司法試験に受からなかったら』企画の話(消極)




中でも「液化天然ガス」の話は
採掘の話や運搬時の工夫、
供給時の技術的な話など
ロマンに溢れ、
知的好奇心を強く刺激される
お話でした。



また、伊藤先生が
たくさんの先生方と一緒に
取り組んでおられる
いわゆる「谷間世代」の問題については
不勉強で知らなかったことも多く、
問題意識をいたく刺激されました。


そんな楽しい飲み会も
いつか終わりの時がやってきます。





omiyage(1).png




私の中では
『なにか物をくれる人は味方』
という基準がありますので、
最後にここで極限まで距離が縮まりましたね。

珍しい富山の蝦を使った
銘菓だということで、
甲殻類は見るのも獲るのも
飼うのも食べるのもの大好き
という私のハートをわしづかみ。



…怖い子…。


7時始まりの飲み会が
二次会も含めて
あっという間に12時前に!
時間を忘れるというのは
こういうことを言うのでしょうね。





shishi(1).png




伊藤★真という
脂っこいユニット名のせいで、
髪の話題が
運命づけられていました。






そんなわたしも、
目に髪の毛が入るようになってきたので、
思い切って髪を切りました。


今度は私が
富山に行きますけん(^^)/





owari.png



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人工知能の先にあるもの【後編】

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私は、
人工知能学会への入会と、
日本ディープラーニング協会(JDLA)
G検定の受験を決めました。





少し説明が必要かもしれません。




最近、AI、AIと騒がれ
新聞でも人工知能関連のニュースを
見ない日はありません。

ところが、これだけ話題に上っているのに、
自分は「AI」の実体を
全く知らない
ことに気付きました。


今、「AI」という言葉が使われるとき、
それがどういう形で存在しているものなのか、
たとえば、プログラムなのか、
何らかのデータの集合の形なのか、
アルゴリズムなのか、あるいは
データ処理のデバイスを指しているのか、
それすらも全く
イメージできていなかったのです。


実体がわからないので、
なにやらたくさんのデータを使って
何かに学習させるのだということは
想像がつくものの、
当然、どうやって作られるのかも
わかりませんでした。


わからないから、
知りたくなるのです。


しかもこれから、AI関連技術は
どんどん我々の業界にも
取り入れられていくことに
なるのでしょう。






amazon01.png







そういうわけで
私は人工知能学会への入会申込を決めました。









さて、

人工知能学会は、
人工知能を扱う学会
です。

カニやトマトは扱いません。









入会することで、
人工知能の産業利用状況や
国内外の学会の動向、
最新の研究開発の情報が得られるほか、
隔月で発行している
(普通に買うとそこそこする)学会誌が
送られてきます。





人工知能学会の学会誌は、
どれも表紙が
普通の雑誌ばりにポップですが、
内容はかなり高度です。
どのくらい高度かというと、
私がほとんど理解できないくらいに
高度です。


ですが、たくさんの情報に晒されることで
人工知能に対する苦手意識が
少~しだけ薄まってきたように思います。






また、
日本ディープラーニング協会(JDLA)
深層学習(ディープラーニング)技術を
日本の産業競争力につなげていくことを意図して、
2017年6月に設立された一般社団法人で
東京大学大学院工学系研究科の
松尾豊特任准教授が理事長を務めています。




ここから、少しだけ
ディープラーニングって何?って話。
(細かい話も多いので、
興味ない方は
読み飛ばしてください。)




◆◆◆◆◆◆ディープラーニングとは(はじまり)◆◆◆◆◆◆

ディープラーニング(深層学習)は、
最近、メディアでも耳にすることが多くなりましたが、
ディープニューラルネットワーク、
つまり多階層のニューラルネットワークを用いた
機械学習の手法です。

ニューラルネットワークは、
端的に言うと、
コンピュータの中に
人間の脳神経細胞(ニューロン)を模した
ネットワークを構築する数学モデル
です。


「脳を模した」というだけあって、
学習を進めることでニューロンを模したノード間の
つながり(シナプスに相当)の結合強度が変わり、
実際に脳神経細胞に似た変化を見せます。


あと、機械学習っていうのは、
これも平たく言うと、
AIのプログラム自身が
学習する仕組み
ですね。



ディープラーニングが
大きく注目されるようになるまで、つまり、
大体2012年よりも前の機械学習では、
学習に用いる特徴量は
人間が頭をひねって考え出し、
コンピュータに入れてやらなければ
なりませんでした。

機械学習は
今よりももっと人間の手による部分が
大きかったといえるかと思います。




yaino.png




また、試行錯誤しながら、
特徴量や学習アルゴリズムをいじって
AIの推論のエラー率を
少しずつ下げていく
という方法が一般的でした。



ここで、
特徴量というのは、
あるデータがあるときに、
「そのデータのどういった部分に着目するか」
という変数のことです。



たとえば、私の売上データがここにあったとします。



驚くほど少ないなと二度見したくなりますが、
とにかく、私の売上データがあるとします。


たとえば、この売上データに含まれる
「事件の種類」や「依頼者の年齢・職業・性別・居住地」、
「依頼者の毛量」、
これらは全て特徴量だと言えます。

※私が依頼人の毛量を
データ化しているという話ではありません。
例え話です。


ところが、今期の売上げや収益性を
AIに予測させようとしたとき、
おそらく「依頼者の毛量」という特徴量は
幾らそれに着目したとしても、
私の売上や
収益性予測の精度には
ほとんど寄与しない
でしょう。




このように、
どのような特徴量を用いるかというのは
AIの推論の精度に大きく影響するのですが、
それをDLが注目されるようになるまでの
機械学習では、エンジニアが試行錯誤しながら
考案して組み込まなければならなかったのです。














ところが、DLに
自己符号化器(オートエンコーダ)という
アルゴリズムが加わり、
また、入力側から順に階層ごとに
学習していく方法をとることによって
コンピュータ自体が
データから高次の特徴量を選び出す(作り出す)
ことができるようになりました。


その結果、
手書き文字認識や画像認識の
精度が飛躍的に進歩し、
今到来しているような第3次AIブームの
大きな原動力となったのです。

(※正確には、
多層ニューラルネットワーク、DLの研究が開始された時期と、
DLが画像認識等の分野で大きな成果を出し
大きく注目されるようになった時期や事象にはズレがあります。)




◆◆◆◆◆◆ディープラーニングとは(おわり)◆◆◆◆◆◆






私自身は、
もともとDLというものを
ほとんど知りませんでした。

ただ、
「人工知能の知識をつけるために
勉強するには何か目標があった方がいい」、
「文系でも太刀打ち可能で
そこそこ実践的な資格みたいなのはないか」
と探していたところ、
日本ディープラーニング協会の
G検定(ジェネラリスト検定)というものがあるのを
知りました。



G検定は
「ディープラーニングの基礎知識を有し、
適切な活用方針を決定して
事業応用する能力を持つ人材」

のための検定です。



じゃあその具体的内容は?
果たして何が試される試験なの?




G検定のシラバスは以下の通りです。
G検定(ジェネラリスト)

【応用数学】
  線形代数
  確率・統計
【機械学習】
  機械学習の基礎
  実用的な方法論
【深層学習】
  順伝播型ネットワーク
  深層モデルのための正則化
  深層モデルのための最適化
  畳み込みネットワーク
  回帰結合型ニューラルネットワークと再帰的ネットワーク
  自己符号器
  生成モデル
  強化学習



何やらよくわからない単語が並んでいますが、
これに合格できるということは
DLについてある程度の理解が
できていると言えそうな感じ
がします。


これを読んで一旦やる気になったものの、
まだ昨年12月に第1回の検定があったばかりで
過去問も情報もほとんどありません。



ただ、協会は、
G検定受検のための
推薦図書を3冊挙げており、
これらは一通り
読んでおこうと思いました。



これから受けようと
思っている人のために、
推薦図書と試験の雑感を
以下に載せときます。





推薦図書①
『AI白書』





推薦図書の1冊目は
独立行政法人情報処理推進機構の編集による
AI白書(通称『白書』)です。







書籍版は、
白書と名の付く物の例に漏れず
腹に入れておくと
小さい銃弾なら
防げんじゃないかってくらい
分厚く、そして重いです。


内容は、AIの「技術動向」、「利用動向」、
「制度的課題への対応動向」、そして
「政策動向」に分けられています。


「わかりやすく解説します。」(Amazon商品説明)
というだけあって、
内容は、常識的な読解力があれば
数学の素養のない文系でも
一応理解は可能です。

ただ、全部で360頁もあり
情報量も非常に多いので、
途中何度か心が折れそうになります。


私は、全部読むのに
17時間16分掛かりました。


特に政策動向や、
そこで言及されている
知的財産法上の取扱い、
諸問題なんかは
検定でも出題割合多いので重要です。



持ち歩くのは重いので、
あとからKindle版を買い直しました。

書籍版の方はしばらく
鍋敷きになっていました。





推薦図書②
『人工知能は人間を超えるか
~ディープラーニングの先にあるもの~』


推薦図書の2冊目は
協会の理事長である松尾豊先生の
『人工知能は人間を超えるか
~ディープラーニングの先にあるもの~』
です。






面白いです。




内容が非常に分かりやすく面白いので、
推薦図書3冊中、もっとも読みやすいです。
G検定の勉強には、まずこの本から
という人が多いようです。


第1次、第2次AIブームの内容や終焉、
第3次AIブーム到来の契機となった
2000年代の大幅な技術革新など、
AI研究の歴史が詳しく説明されています。

また、クラスタリングの代表的手法や
機械学習の種類、
フレーム問題、シンボルグラウンディング問題など
機械学習を困難にさせてきた難問、
学習アルゴリズムの説明など、
技術的な部分にも言及しています。

特に、ディープラーニングの
機能が飛躍的に向上し、
注目されるきっかけとなった
自己符号化器(オートエンコーダ)の仕組みや、
多層の自己符号化器で
高次の特徴量を抽出する方法は
豊富な図表と分かりやすい例え話を交えて
詳しく、丁寧に解説されています。


これらの歴史や技術の部分は
検定でもよく問われます。


用語数だけで言うと
検定で出てくる用語の
だいたい4割くらいは
この本で取り上げられています。



この『人工知能は人間を超えるか
~ディープラーニングの先にあるもの~』も
Kindle版がありまして、
こちらの方が安く、しかも
表紙が『イブの時間』の
帯つきバージョンなので

全くオススメです。



















推薦図書③
『深層学習』岡谷貴之




推薦図書の3冊目は
これも協会の理事である
東北大学大学院情報科学研究科の
岡谷貴之先生の著作、
『深層学習』です。



これが私のような
根っからの文系人間には
かなりの障壁です。











頁数は180頁弱とそれほどではありません。

ただ、内容が難しい。



多層パーセプトロン、
活性化関数、誤差関数、
確率的勾配降下法(SGD)、
自己符号化器(オートエンコーダ)、
畳込みニューラルネットワーク(CNN)、
再帰型ニューラルネットワーク(RNN)、
制約ボルツマンマシン(RBD)などが
数式やモデル図、
違いのよくわからない散布図の羅列などを用いて
詳しく解説されています。



書いてある意味が分からないので
正確にいうと
「詳しく解説されているんだろうな」という
イメージです。


用語や概念は
一見難しそうに見えても
理解は可能です。
ところが、具体的な処理、たとえば、
ニューラルネットワークの
調整の仕方なんかは手が付けられません。


高校の数学の記憶を呼び起こしながら
必死に理解に努めましたが、
数式については10頁目くらいで
諦めました。

後ろの方の頁には、
見たことない変な記号が入った
数式が載っています。



この本を読み始めたときには
もう検定の受講料を支払ってしまっていたので
少し後悔しました。




g-benkyou.png




ところが、数式については、
G検定ではそれほど深い理解は求められていない

ということも知ってはいたので、
とりあえず、概念を押さえておけば
いいかなと割り切りました。


データサイエンティストや
エンジニアになるわけじゃないからね。
ほら、ジェネラリストだから!



★なお、6/16の検定では、
数式を用いた出題は
①学習済みパーセプトロンの定式とサンプルをもとに
クラス分け(0か1か)をさせるもの
②簡単な偏微分をさせるもの
の2題くらいです。



この『深層学習』には
検定を受ける上で必要な用語や
処理の仕方の説明
(学習済みモデルで誤差が生じたときに
どういう方法でそれを減らしていくのか、とか)が
かなり多く出てくるので、
数式は読み飛ばしつつも、
一度は一通り目を通しておく
必要がある
と思います。


そんなわけで、推薦図書3冊に
なんとか一通り目を通したあたりで
検定当日がやってきました。


G検定は自宅のパソコンで受けられる
CBT試験です。
自宅だったら推薦図書も見られるし、
分からない用語はネットで調べられるじゃん、
と思うかもしれません。

ですが、120分で228問を解こうと思うと
1問当たりに掛けられる時間は
30秒ほどなので
いちいち問題を前に調べる余裕はありません。

CBT試験であるために
わざと問題数を多くして
タイトにしているのかなとも思います。


結局、
ある程度の知識は、
頭の引き出しに入っている状態にして、
それを問題を前に
リズミカルに出していけるように
できなければ難しいかなと思いました。


あと、JDLAのウェブサイトに出ていた
例題のなかから、ほぼそのままの形で
1問出題がありました。

例題のチェックは必須です。








kekka8.png









自己採点はしていませんが
多分正答率は7割くらいでしょうか。

第2回の総受験者数は1,988名で
そのうち合格者は1,136名
だったということでした。








受かったからこそ
偉そうに書けることって
あるよね?







それと同時に、
少し知ったからこそ
分かることというものも
あります。



我々の業界では、
「弁護士業やコンサルタント業務は
AIに取って代わられることはない」
という
見方が今は優勢のようです。

その根拠として言われることは
色々ありますが、よく聞かれるのは
「人を相手にする仕事である以上、
人の悩みを聞き、アドバイスをして
安心感を与え、信頼を得るには
マシンではなく人である必要がある」
というものです。






…本当にそうか?





安心感や信頼というものは、
結果や具体的な成果に
裏打ちされて、
初めて生まれるものだと思うのよ。


ときどき、相談してる側が
不安になるくらい
頼りない専門家っているでしょ。
そんな人を「人」であるからといって
信頼する依頼者はいないのよ。

そこに、
相談者が思いつきそうな問いには
瞬時に答えられ、
具体的な勝率まではじき出せる
AI弁護士がいたとしたら?
そういった経験が
当たり前のものになったとしたら?



そうなると、
「人」がマシンより
優位に立てる根拠が
いよいよ乏しくなってくるよね。
正確な情報や推論を弾き出す能力は
そのうちAIに大きく水をあけられそうだしね。


そういう意味で、
弁護士やその他の専門職といえども、
「AIに代替されることはなさそうだ」
なんて言ってられない時代が
もうすぐそこまで来ていると思いますのよ。







kiroro.png





shutdown01.png









幸い(?)
音声認識は近時精度が上がったとはいえ、
まだまだ改善の余地があると思いますね。









あと、
「今後は『AI対ヒト』ではなく
『AIを使いこなせる人対使いこなせない人』
という図式になっていく」
っていう
研究者の方は多いです。

今後10年くらいは確かに
そうなるんじゃないかなと思うんだけど、
それより先になると、AI技術が
競争優位になり得ないくらい普及して、
結局そこからはやっぱり
「AI対ヒト」の図式になっていくんじゃないのかなと、
結局、当初の不安は残ったままです。



そんなわけで、
私は今まで通り、
街でPepperを見かけたときには
挨拶を続けようと思います。




pepper.png






最後に、AI関連で
最近面白いと思ったものを
二つほど。







『イブの時間 劇場版』は
今、Amazonプライムでも
無料で見られます。

AIを積んだ
人間そっくりのアンドロイドが
普及した世の中が舞台で、
ロボットとヒトとの交流が
登場人物の生活を通して
色々な形で描かれます。

勉強に疲れたときに見ると
良い気分転換にもなります。








こちらはPS4のゲームですが、
これもアンドロイドが普及した
未来のデトロイトが舞台です。
3人(体)のアンドロイドを主人公に、
雇用問題や人間へ反旗を翻す
アンドロイドといった
AI関連でよく話題となる未来の問題が
描かれています。

チューリングテストや
「トロッコ問題」など
G検定でも若干関わりのある話題が出てきますが
それ以上に、グラフィックや舞台設定、
プレイヤーの選択で
どんどんと分岐していくストーリーの秀逸さ
に引き込まれます。





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プロフィール

弁護士中村真

Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。当職が出資したクラウドファンディングはたいてい頓挫します。

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