『新版 若手法律家のための法律相談入門』
司法試験の合格発表も終わった
新秋のみぎり、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
我が母校のロースクールは
今年は予備試験組と、
京都、東京、慶応、早稲田、一橋、東北を除くと
合格率で全国一位でした。
(新規募集停止してないところで)
合格された方おめでとうございます。
また、惜しくも結果が出せなかった方、
来年に向けて再始動しましょう。
ところで、法律相談って
上の弁護士の相談を横で見て覚え、
自分も見様見真似でやってみて
だんだんと「こういうものか」と覚えていく
というイメージをもたれているように思います。
私も登録後最初の半年は
ボスの法律相談について行っていたわけですが、
この方法だと、相談者の対応や捌き方なんかは
自分が直接見聞きした内容をもとに積み重ねて行くことになるので
上達するにはそれなりの時間がかかってしまいます。
また、いつまでも上にくっついて
相談を傍で見させてもらうというわけにもいきません。
それに、
必ずしも良い指導者に恵まれるとも限らないのです。
私も最初の頃は、
「いい事件がきたら嬉しいな」というよりも
むしろ
「分からないことを訊かれたらどうしよう…」
「受けたくない事件はなんと言って断ろう…」
といった不安ばかりを感じていたように思います。
そういう若手特有の心の重しを取り払えるような本が
一冊くらいあってもいいんじゃないかと思っていました。
ということをずいぶん前、2016年の春に書きました。
今日は、その続きのお話です。


私の最初の単著の最初の改訂版です。
今回の改訂では、以下のような改定を行っています。
■改正債権法、改正相続法に対応
当然のことながら、債権法、相続法の改正内容を反映しています。
なお、旧法に関する記載も、法律相談対応上
必要と思われる限りで、新法下での記載と合わせて
記載しています。
■トピックや期間制限の拡充
【よく聞かれる法律相談のトピックあれこれ】について
旧版(12類型58件)から拡充(18類型106件)しています。
また、相談でときにクリティカルになりがちな
【注意すべき時効・除斥期間・出訴期間その他の制限】
については、
法改正の内容を反映し、
改正で重要性の低下したものを削除し、
新たに新法下で重要となるものを加えています。
■刑事事案に関する章を新設
旧版を手に取っていただいた方から指摘の多かった
刑事案件(刑事弁護、犯罪被害者支援)について
法律相談対応で求められる基礎的・導入的知識を
新章を設けて詳解しています。
■その他の事項の追加
相談技法別の留意点や
セカンドオピニオン時の心得、
緊急性の高い事案の受任を断る際の方策など
直近の実務における問題意識や視点から
新たにいくつかの項目を追加しています。
■さくいんの新設
最も重要な改訂点は
さくいんの追加です。
以上の改訂の結果、イラスト、Tipsも拡充し、ページ数は
旧版の208頁から276頁へとそれなりに大きくなりました。
本書のターゲットは、旧版よりも若干広く、
登録後10年目くらいまでの若手法律家や
これから実務に触れる司法修習生を想定していますが、
エクスターンシップや講義で法律相談に出会う
ロースクール生、法学部生などにも
法律家が考え実践している法律相談のリアルを
感じていただける一冊だと自負しています。
既にAmazon等ネットから予約できるようになっておりますので、
興味を持たれました方は何卒宜しくお願いいたします。
ちなみにAmazonでは
旧版(2640円)の新品がなぜか7000円ほどで売られていますが、
おかげでこちらの新版は
2970円と
ひどくお安く感じられます。
なお、地域や店舗によって多少の差はあると思いますが
9月末頃には各書店に行き渡るそうです。
法律相談に関わる全ての人に。

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新秋のみぎり、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
我が母校のロースクールは
今年は予備試験組と、
京都、東京、慶応、早稲田、一橋、東北を除くと
合格率で全国一位でした。
(新規募集停止してないところで)
合格された方おめでとうございます。
また、惜しくも結果が出せなかった方、
来年に向けて再始動しましょう。
ところで、法律相談って
上の弁護士の相談を横で見て覚え、
自分も見様見真似でやってみて
だんだんと「こういうものか」と覚えていく
というイメージをもたれているように思います。
私も登録後最初の半年は
ボスの法律相談について行っていたわけですが、
この方法だと、相談者の対応や捌き方なんかは
自分が直接見聞きした内容をもとに積み重ねて行くことになるので
上達するにはそれなりの時間がかかってしまいます。
また、いつまでも上にくっついて
相談を傍で見させてもらうというわけにもいきません。
それに、
必ずしも良い指導者に恵まれるとも限らないのです。
私も最初の頃は、
「いい事件がきたら嬉しいな」というよりも
むしろ
「分からないことを訊かれたらどうしよう…」
「受けたくない事件はなんと言って断ろう…」
といった不安ばかりを感じていたように思います。
そういう若手特有の心の重しを取り払えるような本が
一冊くらいあってもいいんじゃないかと思っていました。
ということをずいぶん前、2016年の春に書きました。
今日は、その続きのお話です。


私の最初の単著の最初の改訂版です。
今回の改訂では、以下のような改定を行っています。
■改正債権法、改正相続法に対応
当然のことながら、債権法、相続法の改正内容を反映しています。
なお、旧法に関する記載も、法律相談対応上
必要と思われる限りで、新法下での記載と合わせて
記載しています。
■トピックや期間制限の拡充
【よく聞かれる法律相談のトピックあれこれ】について
旧版(12類型58件)から拡充(18類型106件)しています。
また、相談でときにクリティカルになりがちな
【注意すべき時効・除斥期間・出訴期間その他の制限】
については、
法改正の内容を反映し、
改正で重要性の低下したものを削除し、
新たに新法下で重要となるものを加えています。
■刑事事案に関する章を新設
旧版を手に取っていただいた方から指摘の多かった
刑事案件(刑事弁護、犯罪被害者支援)について
法律相談対応で求められる基礎的・導入的知識を
新章を設けて詳解しています。
■その他の事項の追加
相談技法別の留意点や
セカンドオピニオン時の心得、
緊急性の高い事案の受任を断る際の方策など
直近の実務における問題意識や視点から
新たにいくつかの項目を追加しています。
■さくいんの新設
最も重要な改訂点は
さくいんの追加です。
以上の改訂の結果、イラスト、Tipsも拡充し、ページ数は
旧版の208頁から276頁へとそれなりに大きくなりました。
本書のターゲットは、旧版よりも若干広く、
登録後10年目くらいまでの若手法律家や
これから実務に触れる司法修習生を想定していますが、
エクスターンシップや講義で法律相談に出会う
ロースクール生、法学部生などにも
法律家が考え実践している法律相談のリアルを
感じていただける一冊だと自負しています。
既にAmazon等ネットから予約できるようになっておりますので、
興味を持たれました方は何卒宜しくお願いいたします。
ちなみにAmazonでは
旧版(2640円)の新品がなぜか7000円ほどで売られていますが、
おかげでこちらの新版は
2970円と
ひどくお安く感じられます。
なお、地域や店舗によって多少の差はあると思いますが
9月末頃には各書店に行き渡るそうです。
法律相談に関わる全ての人に。

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