弁護士はみな対等

この仕事をしていて「いいな」と思える
数少ないことの一つに
「事件では弁護士はみな対等である」ということがあります。

一口に弁護士と言っても
受かった時期や扱っている事件、考え方、年収は様々で、
事件でもそれぞれの立場があります。
私も、弁護士になってから、
潮干狩りに行かない弁護士が思いの外多いことに驚かされました。

しかし修習期の先後を問わず、
基本的には弁護士同士、お互い対等な立場として
尊重しあうという空気が法曹会にはまだあるように思います。
もちろん「年上には敬語」とかはありますが。

この弁護士同士が対等っていうのは、
「かなり期が上の先生とも同じ立場で話ができる」
という意味では大変にありがたい話なのですが、
逆に言えば「能力不足を若さのせいにできない」という意味でもあるので、
単純にいいことばかりではありません。

でも、みんな安くないお金をもらって、
法律を使ったケンカをしているわけですから、
ひとたび相手方となったからには、
徹底的にやり合うというのが一つの礼儀であり
正義なのかなと思わなくもありません。

なので、私としては、
先月まで修習生をやっていた人も
来月には登録抹消になりそうな人も区別せず、
「事件の上では全力でぶつかっていく」
というのを心がけています。
期日で殴りかかったりはしないけどね。

なお、「基本的には」と書きましたが
中には勿論例外もありまして、
期や収入が上だとか、やってる仕事がスゴイだとか、
胸にハンカチーフをさしているだとか、
そういうよくわからない権威みたいなものを振りかざして
居丈高に接してくる人もいたりします。

bouri.jpg

でもなんか、そういうのってイヤだよね?

みんなはそんなことないかな?
お友達同士で注意しよう!

あと、もう一つ重要なのが
事件では対等」ということ。
当然、事務所の中では上下関係(越えられない壁)ってあるよね。

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とうとう地球を救えなかった…

もうすぐ、シーズンが終わってしまう。
シーズンが終わると貝毒が発生して
手が付けられなくなってしまう…。
でも仕方ない。
俺ももう立派な社会人なんだから…。
去年も行ってないし。

obakeasari.jpg


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和解顔

最近、立て続けに和解の協議がありましてね。

弁論準備や証拠調べと違って
和解の際は双方同席ってことはむしろ少なくて、
原告と被告とが交代で準備室とか裁判官室に呼ばれ、
そこで裁判官と和解条件の話合いをします。

特に証拠調べ後の和解協議だと、
裁判官も心証を少しずつ開示して、
「判決になったら大体このラインになるよ」
ということを匂わせて和解の方向へ誘導してきます。
(これはある裁判官に聞いたことですが、
和解が成立した場合には裁判官は判決書かなくて済むそうです。)

ただ、あんまり心証を開示しすぎると
勝つ側の見込みの当事者は
「じゃ、和解じゃなくて判決で!」ってなってしまうんですね。
特に交通事故とかだと判決では延損も弁護士費用も
丸々乗ってくることになるので。

なので、裁判所は、
負けさせる側にはさほど躊躇なく
「あなた負けますよ。」と言うのですが、
勝たせる側には
「いやぁ、なかなか難しい事件ですねぇ。証拠も多いし。夏だし。カツオダシ」
というような、非常に持って回った
言い方しかしないことが多いように感じます。

このように、和解では裁判所と当事者との間で
結構な心理的駆け引きがあるのですが、
それは当事者同士でも同じことです。

つまり、負けそうな側としても、
準備室で裁判所から厳しい見通しを告げられたということは
極力相手方やその代理人には知られたくないわけです。
裁判官も自分寄りの心証だってわかったら、
相手方としては勢いづくからね。

また、たとえ相手方が準備室から出てくるなり
万歳三唱してシャンパン抜きだしたような場合であっても、
決してうろたえてはいけない的な風潮
法曹会には根強くあります。

なので、
和解協議の際は、できる限りポーカーフェイスで
相手に情報を与えないことが望ましい。

という理由から、
和解協議で待合室に待機しているときなどは、
私は、顔から一切の表情を消すようにしています。
一般的に、これを「和解顔」っていうらしいですね。
さっき思いついた言葉ですけど。

wakaigao.jpg

あと、誰が言い出したのか知らないけど、
「和解協議で先に呼ばれるのは負けさせられる側」
っていうことがまことしやかに言われておりまして、
私なんかは結構そういうの、気にする方です。

wakaikyougi.jpg

要するに、
負けさせる方(厳しい見通しの方)を
説得しないと和解が成立しようがないから、
先に感触を聞いておくっていうことが多いようなんだけど、
最初にどちらが呼ばれるかっていうのはどうしても気になります。

実際には、先に呼ばれても
勝訴したり勝訴的な和解で終わったりっていうケースは多いので、
全くアテにならないけどね。

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プロフィール

弁護士中村真

Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。自宅マンションに鳩が来るのが悩みです。

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