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異動

春は出会いと別れの季節です。
裁判所でも毎年4月は異動の時期なので
裁判官殿や書記官さんの配置の変更があったりします。

ただ、この裁判官の異動というやつが
事件を担当する弁護士にとっては
なかなかの曲者だったりします。

裁判官が変わる際、弁論の更新という
手続的な意味での承継は行われるのですが、
事件の心証までは引き継がれないため、
新しい裁判官に変わった途端、
事件の潮目も大きく変わってしまうということが
少なくありません。

この点、確率的に考えると、
悪く変わることもあれば
良く変わることもあるはずなのですが、
なぜか私は今までの10年ほどの弁護士生活で
裁判官の異動が事件の推移に良く影響したという
記憶がほとんどありません

また、手控えや引継ぎメモ(あるのかなぁ?)の内容とか
正確さにもよりますが、
事件によっては、前の裁判官に通じていた
審理の前提となるような重要な事項が
後任の方に全く伝わってなかったりして、
その辺のやりとりで結構難儀することもあります。

idou01.jpg

それからもう一つ困るのが、
新任の方が着任されてからしばらくは
事案の内容や記録の確認・把握が出来ておらず、
急ぐ案件でも全く事件が止まってしまうことでしょうか。

idou02.jpg

いや、誰だって全く知らない事件を
いきなり途中から任されたら
事案の内容把握するまでに
相応の時間がかかっちゃうというのは
非常によくわかるのです。
特に裁判官はこれが100件を超える単位で
のしかかってくるんですから。

ただ、この異動というやつのせいで
「複雑な事件なようなので
双方、主張のダイジェスト版というか
証拠調べ前の最終準備書面的な
まとめの書面を出してもらえませんか」
という話になってくると
恨み言の一つでも言いたくなるというのが人情なんですね。

異動といっても、
そんなに大々的に大幅に動かさずに、
「みんな一つ隣の席にずれる」位の
感じでしてくれると助かるんですが…。

これも一つところに止まり続けることの多い
弁護士という仕事特有の悩みなのかもしれません。

ということで、内田民法のステマ完了。

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尋問と依頼者

反対尋問は何が出てくるかわからないことが少なくないので、
あらかじめいろんな答えが出てくる場合を想定して準備するんだけど、
主尋問はこちら側の立証事項の裏付けのために
綿密な準備の元やるものだから
そうそう面倒な事態は起こらないよね。


そんな風に考えていた時期が
俺にもありました。



こちら側の証人や本人といっても、
大多数は訴訟で尋問を受けるのなんて初めて
という人ばっかりです。
とはいっても、主尋問は反対尋問と異なり
「うまくいって当たり前」的な側面が強く、
裁判官も主尋問の出来、不出来を心証形成の上でそれなりに重視しますので、
これが首尾良くいかないと訴訟では致命傷になりかねません。

そのため、尋問対象者の性格や事件の内容にもよりますが、
私は、主尋問の打ち合わせは
時間をかけて綿密に行うことが多いです。

ozu.jpg

なお、主尋問の打ち合わせなので、
当然、陳述書の記載内容の確認
作った尋問事項に沿った受け答えのシミュレーション
予想される反対尋問の内容の説明と対応策の教示
などを行うわけですが、
特に時間を割くのは主尋問の質問事項に対する答え方の指導
(聞き手に誤解を生じさせたり、相手方に突っ込みどころを
露呈したりする答え方をしていないかという点)です。

それでも、本人や証人が興奮したり舞い上がったりしてしまうと、
打ち合わせにないことを話し出してしまうのが主尋問の常です。

boiledegg.jpg

なので、主尋問の打ち合わせでは、
反対尋問で聞かれる質問内容の予測そのものよりも、
反対尋問で本人や証人に生じるリスク(暴走や激高、パニックなど)を予想したり、
そのような事態に陥らないようにどれだけ綿密に
事前準備ができるかという点が重要だと思っています。

また、本人尋問が終わったあと、
依頼者は、自分の答え方の出来、不出来や
訴訟の勝敗について不安を感じていることが多いので、
その点についても、受任弁護士の立場から
ある程度のフォローをしてあげるのが適切なんじゃないかと思います。

negirai.jpg

まあ、ここら辺は誰でも一緒かもしれないけどね。

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プロフィール

弁護士中村真

Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。自宅マンションに鳩が来るのが悩みです。

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