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仕事は楽しいですか?

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この間、久しぶりに法教育のお仕事で
ある中学校まで出張講義に行って参りました。



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例によって、終盤に向けて
等比級数的にペースアップするという
追い込み型の講義で中学生男子を翻弄しておきました。

中学生の考えていることとか理解度って
もう四半世紀ほども前の自分の経験から推し量るしかなくて、
でも、いざ自分が中学生の頃を思い返してみると、
エロいこととスイミングサボること位しか頭に無かったので、
話がうまく伝わったのかどうか不安が残るところです。


文字だけじゃイメージしにくいかなと思って
レジュメに大量の挿絵を載せてみたところ、
そこはまぁまぁ好評だったみたい。
(「好評だったみたい。」っていうのは
保護者などから激しいクレームが来ていない
っていう程度の意味ね。)


ただ、個人的に今回の仕事は若干難しいところがありました。

中学生に普段身近にいない
「弁護士」という仕事を理解してもらうのが主眼なので、
当然のように、
「弁護士の仕事の楽しさ」的な
極めてポジティヴなとらえ方のテーマが
設定されてしまうんですよね。

ところが、自分が楽しいと思いながら
この仕事をやっているかどうかと言うと…。



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この、「弁護士ってやってて楽しい?」という問いかけは
日常、いろいろな場面、流れの中で
私達弁護士の前に立ちはだかります。

そういうときは
大抵、抜き差しならない状態にあるときですよね。
そんなことない?


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03police.png



なかなか適切な
場面が思い浮かびませんでした。

ま、いいや。



で、弁護士の仕事って楽しい?

結局、「楽しい?」っていう質問のウラには、
「その仕事結構大変じゃない?なんでやってるの?」
っていう前提が潜んでるんだよね。


そう思って見回してみると、
私の周りには
とても楽しそうに仕事をしている先生が
たくさんいます。



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中には若干無理してるっぽい人もいたりしますが、
本当に仕事との相性が良くて
楽しんでやってる先生というのは確実におられます。
「仕事がイヤだイヤだ」と言いながら、
傍から見てるとものすごく楽しそうに
こなしているように見えてしまうという人もいます。

そういう人は大抵、
どこかの分野に平均以上のスキルがあって、
あと忙しいのが苦にならないタイプの人ですね。



で、弁護士の仕事って楽しい??



弁護士って、どうしてもトラブルと
無縁でいられない仕事なので、
ときどきハードな局面に陥ることもありますよね。
そういうのって平気?
それでも楽しいって思える?



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今年で12年目の私も
これまで幾度となく危ない橋を
渡ってきました。

今までで一番身の危険を感じたのは
モルディブで潜ってるときにエアが切れて
溺れかけたときだったのですが、
よく考えてみるとこれは
弁護士という仕事と全く関係がありませんでした。



ともあれ、そういうデンジャラスな面を考えるにつけ、
自分にとっては弁護士という仕事と
「楽しい」っていう感じ方とは
全く別のところにあるような気がしてしまいます。
これは私がドMだというだけでは解決できない
根の深い問題です。


もちろん、過去の裁判例だとか実例を調べて
主張をゼロから組み立てる作業は
知的好奇心をすごく刺激されますし、
また、ドラマティックな事件に触れたり、
尋問がうまくいったりしたときは
単純に面白さや達成感を感じることもよくあります。

そして、こういう「面白さ」があるからこそ
辞めずにこの仕事を続けられてるんだろうとも思うのです。


ただ、そのこと自体と
「仕事が楽しい」という評価とは
自分の中でどうにも結びつかないんですよね。



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もともと、仕事に「楽しい/楽しくない」
っていう基準を持ち出すこと自体に
違和感を感じる
っていうのが自分の出発点にある気がします。



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あと、必ずしも愉快な経緯で生まれた事案ばかりではないので、
どうしても「楽しい」と言ったり振る舞ったりすることに
ほんの少しの後ろめたさを感じてしまう自分が居たりするんですね。


なんなんでしょう、
「楽しい」っていう評価はもっとこう、
何の必要もなくてもそれを選んでしまえるだけの
魅力を感じる事柄に使うのがしっくり来るような気がするのです。


それに楽しくなくても、仕事はできるし、
楽しいからやってるってわけでもないからね。



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まぁ、そんなことは中学生に向かって
言える話ではないけどね。
あと、やっぱり自分の仕事であるだけに、
これからの人たちにも
その魅力を知ってもらいたいっていう気持ちは
俺にもあるんですよね。
「楽しさ」以外の魅力ってものもありますからね。



と、こういう感じに肩肘張ってはみたものの、
私のような人間は、実際に仕事を楽しんでる人に会うと
どうしようもなくコンプレックスを抱いてしまうものなのです。



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そうなんだよ、
「仕事楽しい」って言ってる弁護士は
見た感じも仕事ぶりもかっこいいんだよ。







と、よくよく考えてみたら、
俺も仕事、楽しくて仕方なかったわ。



11usoninaru.png



あっぶねー、見過ごすところやった!



弁護士は、
その時々での立ち位置や到達すべき内容によって、
柔軟に見方や主張を変えたり
使い分けたりしないといけない、
そういう意味で柔軟性の求められるお仕事です。

そういうとこも含め、
この仕事って楽しいよね!(^o^)



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【実録】全倒ネット近畿地区研修会(兵庫開催)

5月30日(土)に、
わが兵庫県弁護士会の会館で
全国倒産処理弁護士ネットワークの
近畿地区研修会
が行われ、
私もこの研修会のスタッフの一人として
準備に当たりました。

当日は、全倒ネットの会員、非会員や
公認会計士の先生方、修習生など、
総勢150名もの参加を頂き、
大盛況のうちに終えることができました。



思い返せば、
この研修会の話は昨年12月19日(金)の夜7時過ぎ
同期の仲の良い先生から電話を頂いたことが
きっかけでした。
※ディズニーランドに行く途中のことだったので
よく覚えているのです。

ちなみに、この先生は
私が管財本の編集に関わる
きっかけを作ってくれた
非常に大恩ある方なのですが、
迷惑が掛かるといけないので匿名で。



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私が全倒ネットに入会したのは去年の6月頃で
まだまだその辺の仕組み
よくわかっていなかったのですが、
面白そうな企画だったので
飛びつくことにしました。

このようなシンポの企画は
平成25年の弁護士業務改革シンポジウム
平成26年の近弁連交通事故委員会夏期研修
続けて3度目になります。

ところが、企画会議に参加したところ、
近畿地区研修会のテーマは
事業再生だということでした。



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そうだよね、
全国破産処理弁護士ネットワーク
じゃないもんね。

ふと思ったんだけど、
「全国同廃処理弁護士ネットワーク」(全同ネット)
っていうのはないんだよね?


ともあれ、
遠方からたくさんの方が出席される(予定)ので、
できるだけ神戸ならではのもの、
興味を引いてかつ役に立つものを
取り上げたいという視点から検討を始めました。

なお、自然人の場合と違って、
法人の破産では、普通、
そこで経済活動自体が終わってしまうので、
法人の破産処理業務は「墓堀り」のようだと
言われることがあります。



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法人の破産でも、
それによって関係者の経済的再生に繋がることも多いので
そのような見方が正しいのかどうかはよくわかりません。

ただ、破産ではなく
事業が再生できるとしたら
それはもっとすばらしいことではないですか。
違う?


そして、今回のシンポでは、
「法人全体の再建・再生は不適だが、
事業のうち一部でも存続が可能と思われる事案での
倒産処理工夫事例」をメインに据えることとなりました。

経営改善とリスケ→再生
→バンザーイ\(^o^)/

っていうのだけだと
午後一杯使ってやるシンポの題材としては
ちょっと物足りないだろうからね。


ただ、少し個人的な問題がありまして。
私自身は、これまで
事業再生がらみの仕事を
それほどにはやってきていなかったのよね。

そのため、会議で耳にする言葉も
それまで聞いたこと自体がなかったり、
あるいは正確に理解していなかったり
というものが多く、
そんなわけで私の格闘の日々が始まりました。



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ごめんなさいね、個人的な話ばっかりで。
ほら、僕って自分大好きだから。

結局、本を買い漁り
読みまくることで、
とりあえず、会議で出てくる話題については
それなりに理解できるようになりました。



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で、研修会の構成はというと、
(1)神戸地裁における倒産事件の動向
(2)兵庫県中小企業再生支援協議会講演
(3)会員上谷佳宏弁護士による基調講演
(4)パネルディスカッション
となりました。

ただ、全体の時間が4時間と限られているため
時間配分や流れなどについて
細かな調整も必要になりました。



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なお、アメイジング・グレイスは
「再生」っていうテーマにぴったりだと思ったけど
実際には歌われなかったよ。

そして始まった研修会。

まず最初に、裁判所書記官さんより
神戸地裁及び全国での倒産事件の処理状況について
報告がありました。
破産事件は平成15年がピークで、
あとは減り続けてるんだね。

次に、再生支援協議会のサブマネージャーの方から
同協議会を利用した
いわゆる準則型の私的整理手続について
説明と紹介がありました。

その後、弁護士法人東町法律事務所の
上谷佳宏弁護士による基調講演
「一部事業存続のための倒産処理工夫事例」
が行われました。



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「大盛況」っていうより「大成功」の方が
日本語的に自然かな?ま、いいや。


この基調講演では、実際の処理事例をベースに
清算的民事再生や破産といった法的整理手続、
私的整理手続を用いて、
事業の一部を存続・承継させた事案を紹介し、
併せて、どのような再生手法をとるかという
手続選択の考慮要素(積極要素と阻害要素)の説明も行われました。

そして、一見、清算処理以外に
取り得る手段が無いかに見える場合
でも、
熱意と工夫でその事業の一部だけでも
生きながらえさせられる場合がある
こと、
そのためには弁護士として何より
「あきらめない」ことが重要であることの指摘とともに
基調講演は終わりました。


そして、これに続き、
パネルディスカッション
「倒産と事業存続
 その事業、少しでも残せませんか?」

が行われました。

具体的な内容としては、
上谷弁護士の基調講演で取り上げられた事例や
その他パネリストが処理に当たった事例をもとに
以下のような視点から活発な議論が行われました。
・事業や窮境原因毎に、
 どのような手続・事業承継手法が選択できるか(選択できないか)
・また、手続・事業承継手法選択にあたり
 考慮しないといけない事情にはどのようなものがあるか
・困難事例に臨む際の弁護士のあるべき姿勢
 (にげない、ブレない、あきらめない)



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今回のパネルのポイントは
問題意識や取扱事例が
再生協の講演や上谷弁護士の基調講演の内容と
しっかりリンクしていたため、
各プログラムがブツ切りにならず、
より深い議論が可能になったという点ではないでしょうか。


と、ここまで書くと
シンポに参加されなかった方は
自分も出席すれば良かった
嗚呼なぜ出席しなかったのかと
悔恨で悶死する寸前のはずですが(それは誠に正しい反応です。)、
どうやら今回のパネルの内容は
後ほどとある雑誌に掲載される(可能性がある)みたいです。


よかったのう。


で、具体的に私はこのシンポで何をしていたか
という話なのですが、
研修会に関して言えば
もっぱら裏方中の裏方として
illustratorでフローチャートを組んだり、
それをPDFファイル形式で保存したりしていました。


あと、懇親会の司会をさせてもらったのですが、
この懇親会の場で
完璧にセッティングされた今回の近畿地区研修会で
唯一、予想外の綻びが現れてしまいました。



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なんかね、懇親会のお店、
外側に分厚い木の扉があるのに、
内側にも綺麗に磨かれた強化ガラスのドアがあったのよ。

で、懇親会も盛り上がってきたところで、
ちょっと店の外に出ようとしたんだけど、
酔ってたのもあって
私、ガラスのドアが閉まってるのに全く気付かなかったのよね。

漫画でよく星が飛ぶ描写があるけど、
実際、頭を痛打すると目の前が真っ暗になるよ。



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とりあえず、現場を見ていた
他の人には黙っててもらうように頼みました。
事業再生と同じで、こういうことは
密行性確保が大事だからね。



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それではまた。




あと、今回の半年間の準備で、
事業再生に不慣れな私は
書籍を11冊購入したのでございますが、
その中で、良かった本を紹介しておきます。

きんざい『金融機関が行う私的整理による事業再生の実務』

Part1で日本政策金融公庫の扱った事業再生事例を取り上げ、
Part2で金融支援手法(債権放棄、DES、DDS、第二会社方式等)や
いわゆる「準則型」と呼ばれる私的整理のスキームと法的整理との違い、
事業再生支援業務の概要を紹介するっていうユニークな構成になっています。

比較的平易な表現で基礎的な知識や問題点が
一通り取り上げられていて、
金融機関担当者や認定支援機関向けの内容みたいですが、
まだ事業再生に触れたことがほとんどないっていう弁護士の
導入用のテキストとして最適な1冊だと思います。

私はこの本で初めて「プロラタ」という言葉を知りました。




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プロフィール

弁護士中村真

Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。当職が出資したクラウドファンディングはたいてい頓挫します。

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