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38歳のハローワーク

ジョブが立て込んでくると、
どうしてもいろいろな作業を
並行して行わないといけなくなりますやんか。

それが一定レベルを超えると
私のような凡人は
脳みそがすぐに(応答なし)になりますのよ。

そんなとき、
たいていの弁護士がそうするように、
私も裁判所の建物外壁の導水管や
事務所のパーテションに
額を打ち付けて、
ブレインストーミング
行うのでございます。


gangan_20151011011810813.png


うちの事務所の衝立のヘリは
ステンレスでヒンヤリしているので
ほどよい打ち付け感が得られます。
それで何かが進展することはあまりないのですが、
現実逃避には最適です。

また、「弁護士やのうて
他にどないな仕事が向いとるやろか」と考えるのも、
現実逃避の際の普遍的なテーマですよね。





piko-n.png





仕事に行き詰まると
他の仕事や人生に思いを致して
さらに仕事の手が止まるというのは
定番の流れです。




唐突ですが、最近は、
パティシエになりたいと思うことがあります。
まんで美味いケーキ焼くわいえ。
(「まれ」、終わってしまいましたね。)


弁護士の業務って、
「既に起こってしまった問題を
処理する仕事」的な内容のものが多いのよ。どうしても。

「前向きか後ろ向きか」は
仕事の内容じゃなくて
それに対する見方や捉え方の問題だと思うのですが
(と、常に自分に言い聞かせている。)、
それとは別の次元で、
「楽しいことや幸せを演出する仕事」に対する
憧れを感じることはよくあるんですよ。

また、それ以上に
「おいしいスウィーツを作ったりできると
女子ウケもいいんじゃないのか。どうなんだ。」
という強い気持ち
があります。





pati0101.png





そういえば、逆に弁護士業務とお菓子作りって
驚くほど似ているなと思うこともあります。

どこが似てるかというと、
チョコレートのテンパリングのタイミングを取る難しさが
控訴期限を想起させますし、
卵黄と卵白の使い分けなんかはそらもう
本案と保全の関係そのものですからね。





pati0201.png




どうでもいい話ですが、
私は、「美味しいケーキ」とそうでないケーキとの区別が
あまり得意ではありません。
なので私がパティシエになっても
人気が出るとは思えないのですが、
破産の申立が自分で出来るのでその点では安心です。


はい、この話はこれでおしまい!





それから、ニュースキャスター
非常に興味のあるお仕事ですね。

日々次から次へと飛び込んでくる
たくさんのニュースの中には
心穏やかでいられないものも多いので、
それらに触れて自我を保ちつつ対処するだけでも
そこそこメンタル強くないと出来ないような気がします。

また、事件の種類によって表情や声音を切り替えて
共感を呼ぶような紹介の仕方が出来るっていうところも
凄いと思いますね。





caster.png





ただ、滑舌良くないと出来ない仕事です。

私はと言えば、尋問で
「招集通知」を終始「しょーしゅーちゅーち」と言い続け
反対尋問の途中からは
「反訳では直されるだろうから何ら問題ない」と
逆に平静になるレベルの舌足らずですから、
余り向いているようには思えませんね。

「今日未明」、「記者団に対し」、「バールのようなもので」
「変わって空模様です」
みたいな定番の文句は押さえてるつもりなんだけどね。





あと、テレビの仕事で面白そうなのは、
色々な地方の名産・特産などを紹介する
リポーターのお仕事です。

「喧しいバラエティ」よりも
「辺境を紹介する旅番組」を好むようになったのは、
自分の年齢と無関係ではないかもしれません。





reporter.png





そういえば、この年になって、
家庭がありながら、
平日にふらっと一人で旅に出ることが多くなりました。
仕事を忘れて一人になる時間というのは大切です。

行き先は明石、西宮、尼崎といった近場です。
どこも事件の係っている支部や簡裁があり、
期日へ出頭して事務所に戻るだけなので、
冷静に考えたら100%仕事ですが、
それを「一人旅」だと思い込むことで
がらっと世界の見え方が変わる
かというと、実はそうでもなかったという話。





少し角度を変えてみましょう。

ラウンジやクラブのホステスさん
一度体験してみたいお仕事ではあります。

いろんなお客さんそれぞれに合わせて
話題を振って盛り上げるというのは、
結構ハードなお仕事だと思います。

あわよくばという濁った意図をもった
どうしようもない男性客を上手にあしらいつつ、
気持ちよく飲んでもらうという
プレイフィールを一度味わってみたいような気もします。





oku.png





当然、お客さんは紳士的な人ばっかりじゃないだろうから
それなりに強いメンタルと自意識を保てないと
難しいお仕事なのかもしれません。

その点、私も齢を重ねることによって、
横に座って頂いた野田聖子さんに生き写しの美人に
「ナナメ横から見たら山崎邦正に驚くほど似てる~。言われない?」
と言われても表面上平静でいられるほどには大人になりました。

ここでの問題は、
「山崎邦正に驚くほど似てる」以外の話題を提供できなかった
私にあるのかもしれません。





さて、最後は、作家です。


起案をしていると、
同じ文字を並べていく仕事なのに、
「事実経過と法的評価を書いて行く作業」
「ゼロから物語を紡ぎ出す作業」とが
こうも違うものなのかという思いにとらわれます。
(これは、ノンフィクション作家の場合でも同じだと思う。)

この二つは
少なくとも私にとっては、
全く異なるスキルなので、
この両方をやってのけている同業者の方は
本当に尊敬致します。





sakka.png





それはそうと、今ご依頼頂いている
いくつかの原稿のお仕事がどれも
種々の事情で予定より遅れがちなことで、
大変に申し訳なく思っております<(_ _)>




という感じで、
ついつい他の仕事を選んでいたらどうだろうと
考えてしまうのが私の癖なのですが、
研修所→弁護士という流れしか経験していないもので
どれもリアリティーに欠ける妄想でしかないんですよね。



「日々の仕事に忙殺されてるだけじゃあダメなんじゃないか?」
「自分はこのままではいけないんじゃあないか?」
っていう意識は常に持っているつもりですが、
同業者がやっている仕事、
取り組んでいる意義深い事件(大抵、自分に全くなじみがないもの)を
見たり聞いたりすると、
その想いは焦りと共により一層強くなるのですよ。





yorutv.png





また、どのような仕事も、
実際にやってみて初めてわかる苦労や
面白さ、楽しさがあるはずで、
それを少しずつでも
身をもって体験していくということが
大切なのかなと考えられるようになったのが
ようやく38歳になってから。
こら、長生きせんといかんわい。





ketsuron.png





みんなやっぱり同じようなこと、考えてんのかな?
まあ、わざわざ口に出して言う必要のないこと
かもしれませんが。















gin.png




と、ここまで考えても
仕事が立て込んでいる状況は
何ら変わっていないので、
めでたく最初に戻り、
再び事務所のパーテションに
額を打ち付けはじめるのでございました。




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プロフィール

弁護士中村真

Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。当職が出資したクラウドファンディングはたいてい頓挫します。

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