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弁護士のカバン

「こんなヤカラに
金払うくらいやったら
先生に弁護士費用で払ろた方が
なんぼかマシですわ、
たのんます!」
と言われると複雑な
ナイーブ弁護士中村真です。


私は常々、
弁護士たるもの
あらゆる意味でスタイリッシュで
なければならないと考えています。
また、仕事がいくらできても
見た目で損をすることがあるということを
経験上知っています。


その点、
弁護士が仕事で使うカバンは、
その弁護士の仕事のスタイルや
姿勢が色濃く投影されているように
思えてなりません。


あまり法曹の生態を知らない方向けに
弁護士のカバンについて
スタイリッシュさに意識して
取り上げてみます。












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意外と多いのが
ストラップの肩掛けタイプ


床や机に置くことなく
カバンの中を探れることや、
ある程度両手の自由がきくことなどの
利点があり、一部に根強い人気があります。


反面、荷重が片方の肩に集中するため
大凡15分間隔で左右の掛け替えが
必要になること、
手提げタイプに比べて
俊敏な取り回しが効かないことなどの
問題もあります。
(このため、肩掛けタイプでも
手提げ用のハンドルがついているものが
多くあります。)

一部には、
「斜めがけにすると
幼稚園児の通園バッグと見分けがつかず
スタイリッシュな装いが決まりにくい」
という声も聞かれます。


私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。












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二つ目のタイプは
最近増えてきている
ビジネスタイプのバックパック


なんと言っても、
両手が自由になることと、
きちんと調整すれば
荷重が両肩に均等にかかるので
負担感を軽減できるところが
大きな利点でしょう。


管財業務では
破産会社の倉庫のハシゴを
登らなければならないという場面が
ほぼ必ずあり、
そんな時、絶大な威力を発揮するのが
このタイプです。


反面、
荷物を取り出す時に
片方のショルダーハーネスを外し、
カバンを前に回し、
ファスナーを開ける
という3アクションが必要になり
接近戦にめっぽう弱いこと、
バス・電車内の取り回しには気を使うこと
などの難点もあります。


ただし
常に前に抱えるスタイルにすれば
これらの課題は解決され
前のめりに倒れた時も安心です。
「足元の見えない不安さ」がありますが、
それは今の業界全体の課題です。


むしろ、「リュックを背負う」という
遠足のイメージを完全には払拭できないために
スタイリッシュさの要求との間で
深刻な相剋を生む点にこそ
目を向けるべきでしょう。


私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。













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3点目は、根強い人気を誇る
ビッグサイズの手提げタイプ


小ぶりのヤギでも入ってんのかと
思わせるほどに巨大なその威容は
「弁護士の持っているカバン」の
動かし難いイメージを形成しています。
クラシックな革張りタイプから
現代的で機能美を追求した
ビジネスバッグタイプまで、
いろいろなモデルがあります。


その利点は
その容量の多さからくる
機能性と頑丈さ。

ほぼもれなく鍵が付いている点、
鍵をいちいち掛けていたら
めんどくさくて使えたもんじゃない
という点なども
このタイプの特徴です。



ただし、
片手にかかる負担感は相当なもので、
多くの場合、
見た目よりもさらに重い、
巨大なため取り回しに難がある
という点が弱点です。
小ぶりのヤギの上に落としたら
一撃で昏倒させられるほど。


駅のトイレなど、
おいそれと床に置けない状況で
もっとも対応に窮する
のも
実はこの純粋手提げタイプです。

両足に挟んで用を足すことで
この難しい問題に果敢に挑み
散って行った人々がいたことを
忘れてはなりません。




私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。




ちなみに、近時、
以上の3モデルの境界が曖昧になってきており、
手提げハンドルと肩掛けストラップがついた上、
ショルダーハーネスも装備されているという
優柔不断な3WAYモデルも
各メーカーがこぞって出しています。

ただし、そういったタイプは
使用方法によって90度傾くことを意識した
使い方が求められる点や、
ファスナーを閉め忘れたときの被害が甚大で、
ビジネスマンのタブレット買い換え需要を
下支えしていることなど、
リスクもそれなりに大きく、
明らかに上級者向けです。















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4つ目は、
トートバッグタイプ

使用感は
ストラップによる肩掛けタイプに
近いのですが、
開口部が大きく取られ
より中のモノが取り出しやすい
構造になっていることが多く、
デザインもスタイリッシュに
まとまったモノが多くみられます。


容量もそれなりにあり、
格別の調整なしに
手提げタイプに近い使い方ができる
という点も魅力的です。

女性の弁護士に圧倒的に
支持されているのも
このトートタイプですね。




ただし、
(肩掛けモデル一般に言えることですが)
片方の肩に負担が集中すること、
肩にかけたときの重みで
上着が引っ張られて
スーツの着崩れを起こしやすく

「仕事に追い立てられて疲弊してる感」
が出てしまう点などは、
使用に際して留意が必要です。



私の調べでは実に4人に一人が
このタイプのカバンを
愛用しています。


かくいう私が、
17年の弁護士生活を経て
たどり着いたのもこのタイプです。




今までに主要なタイプの
弁護士が愛用するカバンを見てきましたが、
気になるのは、
そこに何が入っているか
という点ではないでしょうか。




近時、
入庁時の所持品検査を行う
裁判所が増えてきましたが、
バッジでそれをパスできる
弁護士のカバンに
何が入っているのかを知ることは
我々人類のルーツを探ることと
同じくらいに重要です。









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■記録・記録袋

受任事件の大切な記録です。
ファイルにまとめて綴じる、
記録袋に入れるなど
整理の仕方は様々ですが、
これが荷物のかなりの部分を
占めることは間違いありません。

あまり知られていませんが、
この事件記録と弁護士バッジは
紐で結ばれており、
記録がどこかにいくと
バッジもなくなるという関係にあります。




■モバイルパソコン

アクティブに活動する
ビジネスマンが
職場を離れてもきちんと
仕事に拘束されるように
電機メーカーが開発してくれた
持ち運びできるパソコンです。

軽くなってきたとはいえ、
まだまだ重量がそれなりにあるのが
考えものです。

出張などで大きな川の横を
通った時など、ときどき
流れの中に投げ捨てたくなります。




■訟廷日誌

弁護士が、
事件処理で感じたことや
そのときどきに
心に思い浮かんだ素敵なフレーズなどを
書き留めておくために
携帯している手帳です。


予定も書き込めるようになっていますが、
仕事を離れて個人的に連絡を
もらいたい相手に、
携帯の番号を書いたページを
破って渡すのが本来の使い方です。




■スマートフォン

今や弁護士業務の必需品。
予定関係の記録・確認や情報収集など、
一台で弁護士3人分くらいの働きを
してくれます。
(所持者と合わせて、
弁護士3.5人力くらいの計算)

総会対応やハードな交渉で
揉み合いになることが多い弁護士は
スマホの画面も
激しく割れているのが普通です。






まだまだあります。



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■財布

電車やバスやタクシーに乗ったり
お腹が空いた時にご飯を食べたり
新地で重要な打ち合わせをしたり
するのに使います。

いつ何時、訪れるかわからない
示談や和解の機運に備えるため、
弁護士の財布には常に
50万~150万円ほどの紙幣が入っています。




■六法

「六法を全て暗記している」
と思われている弁護士ですが、
意外なことに、
平均レベルの弁護士が暗唱できる
法律の数は実はそれほど多くはなく、
大体200~250法規程度と言われています。

そのため、六法の携帯は欠かせません。
小六法以上のサイズであれば
22口径くらいの弾ならなんとかなります。




■職印

示談書や送達証明書、
登記委任状、回覧板に押印するために、
弁護士は常に職印と朱肉を
携帯しています。

割印と契印の区別はできないけど
印を押すという意味は
なんとなく理解している、
そんな弁護士が
あなたの街にもきっといます。




■ヨレた付箋

研修講師やプレゼンの仕事が
来るようになると、
自然とカバンの底に溜まっていくのが
ヨレたふせんの山です。

剥がす側を間違えたために
ホコリやよくわからない毛が張り付いた
ふせんの束のうち、
なるべく汚れてない部分を選んで
依頼者へ送る委任契約書に貼り付ける、
弁護士の一年目は
ほぼこの修練に費やされます。




■パーツのどっかいった水性ペン

カバンに入れている水性ペンは、
必ず
先のパーツとバネがどこかにいく
ことになっています


そのうち見つかるんじゃないかなと
内心思っていること、
最悪、芯だけでも
使えないことはないことなどから
処分せずにカバンに
放り込んだまま放置され、
裏地に黒い染みを
作ることになったりもします。


■小銭

なぜか、
カバンの底に溜まっていく小銭。
終電を逃した時にかき集めることで
自宅の最寄駅の二つ前くらいまで
タクシーで帰られることがあり、
業務の一種の保険、
活躍する弁護士のセーフティネット
になっています。



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カバンって奥深いですね(^ω^)
あなたはどんなカバンを選ぶのでしょうか。
また、どんなカバンを選んだ弁護士を
選ぶのでしょうか。




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テーマ : 弁護士の仕事
ジャンル : 就職・お仕事

プロフィール

弁護士中村真

Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。当職が出資したクラウドファンディングはたいてい頓挫します。

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