【実録】税務調査

弁護士が業務を行う上で
どうしても避けられない「調査」といえば?

一つは「相続関係の調査」、
もう一つは「債権調査」、
ではもう一つは?

そう、税務調査です。

実はこの夏、私にも税務調査が入りましてな。
同期会や夏祭り、稲川淳二の怪談ライブ等
心躍るイベントが盛り沢山だったのに、
私がどこか精彩を欠いていたように見えたとすれば、
それはこの調査の件が原因です。

内情を若干お話ししますと、
前期の売上げが前々期以前に比べて
突出して大きくなったので、
(2000億くらい…?もうちょっと少なかったかもしれません。)
実は3月の申告の時から
税理士の先生に「先生、今年は調査が来るかもしれんよ」と
言われていたのです。

で、税務署から税理士先生のところへ
調査対象としたいという連絡があったのが7月頃。

数多くの先輩弁護士から伝え聞いていた話では、
「どのような申告内容でも調査を無傷で乗り切るのは至難のワザ」
ということでしたので、
私が先ず考えたのは、
この税務調査自体を回避する方法があるのかということでございました。
(これは弁護士とすれば当然の発想よね?)

jibun.jpg

ただ、どうやら調査の回避は現実的でないということが
ネットで調べて5分ほどでわかりました。
(比較的ものわかりは良い方です。)

というわけで、今度はどのように対応するか、
ということですが、
ネットでの情報を総合すると、大要
「言うべきことは言い、守るべきところは守る」
「担当署員を『仕事をする気』にさせるのは逆効果」

ということでした。

なので、まずケンカ腰だとか挑発的な物言いは良くないみたいですね。
また、逆に弱すぎる態度もいけないようです。

yowagoshi.jpg

それから、向こうは調べるべきことを
調べるために来てるわけですから、
変に時間稼ぎをしてタイムオーバーを狙うのも
あまり意味がないみたい。

wagatuma01.jpg

ちなみに相続財産管理で預り金口座通さないのは、
管財と一緒で事件専用の管理人口座を作って管理してるからで、
業務上横領ではありません
ただ、基本的に個別の事件の記録だとかは
守秘義務の関係もあって、
調査といえども、必要性と相当性がないと開示しないので、
こういう弁護士にとっては当たり前の知識も
丁寧に説明してわかってもらう必要がありました。

そういう感じで、
調査には誠意を持って対応出来たのではないか思います。
「誠意」、これって重要ですよね。
俺なんて、叩いても埃どころか誠意しか出ないからね。

keihi02.jpg

ただ、事前にいろいろなところから聞いてたことではありましたが、
税務署の人もぶっつけ本番でいきなり面談に来てるわけではなく、
どういうルートで得たのかはわかりませんが
それなりにいろいろな情報を下調べしてきてて
それには結構驚かされました。


それから、調査の初期のころは
何気ない雑談のような調子で
いろいろな質問をしてこられるのですが、
それも彼らにとっては意味があってのこと。

なので、質問されるたびに
その意図や腹の内なんかをあれこれ深読みして
ビクビクしている感じでした。
面談の際は税理士の先生も同席の上、
説明と反論、防禦はしっかりして頂けたので
ほんとはそんなにびびる必要ないんだけどね。
ほら、僕って善良且つか弱い一市民だから。

tomodachi.jpg

あと、調査は過去3期分まで遡って行われるんですが、
さすがに3年近く前のことになると、
当然記憶も曖昧な部分があって、
勘違いしたまま不用意に質問に答えるとやっかいなので
それなりに気を付けなければいけません。

ここら辺の感覚
訴訟の尋問と同じなんだけど、
違うのは自分が訊く側ではなく答える側だということです。

obama01.jpg

経験で得た知識だとか慣れというのもあるのでしょうが、
その日、初めて聞くことがらなのに
説明内容の矛盾だとか不合理な点だと思われるところを
すかさずやんわり突いてくるあたり、
税務署の方はかなり頭がいいんだなと
変に感心させられました。

あと、税務署の方もお忙しい中
調査に当たられているわけですが、
それはこちらも同じで、
いわば本業とは別のところで
いろいろな心理的負担を感じる状況が
結構つらかったですね。
そういうとき、どうしてもいろいろなことを
考えてしまうものです。

gs.jpg

ただ、税務署員の方と税理士の先生とのご配慮で
私自身が調査の対応に当たらないといけない時間は
ものすごく短くして頂けたので、その点は感謝しています。


で、結果的に当初の予定通り
「ある程度のところ」が着地点となりました。

end.jpg

ただ、税務署の方から、覚えているだけで三度、
弁護士の先生で
これだけ収支の管理をきっちりされている方は
そうそうおられませんよ。」
というお褒めの言葉を頂きました。

このため、売上額は維持のまま
修正申告と相成りました。

これはまさに日々の売上げ・支払の管理と帳簿作成を
きっちりして頂いた事務所の担当事務さんと
税理士事務所さんのおかげなのですが、
この言葉には二つの重要な意味があるようです。

ひとつは、弁護士は申告上、
売上除外しているケースが多く見られるということ、
もうひとつは、「収支の管理がきっちり」
=「経費としての評価は(以下略)」ということ。

今回の調査で指摘頂いた結果をもとに、
今後の税務申告をより一層良いものにしたいとか、
まぁそんな感じですかね。

syusei.jpg

今度は、あなたのところに来るかもしれませんよ、税務調査。


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No title

売り上げ2000億....に引きました。

No title

売り上げ2000億....に萌えました。

俺、カッコイイ…に萌えました。

Re: No title

> 売り上げ2000億....に引きました。
いや、よく考えたら年間で売り上げって
もうちょっと少なかったかも。
2,000円くらいだったかな。

Re: No title

> 売り上げ2000億....に萌えました。
やっぱりそれくらい
あったような気がしてきました。
税金もすごいことなるでしょうね( ´∀`)

Re: タイトルなし

> 俺、カッコイイ…に萌えました。
わたくし、自分が大好きなんです( ´∀`)

まんがのコメント

漫画もコメントもいいですね。
先生が、書いているのですか?
プロと思うのですが!!

Re: まんがのコメント

> 漫画もコメントもいいですね。
> 先生が、書いているのですか?
> プロと思うのですが!!
プロは無いですよ(^^;;
漫画で食べてる人の絵の躍動感や
構図を見ると惚れ惚れします。
例外もありますがw
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Author:弁護士中村真
神戸の弁護士・中村真(なかむら・まこと)のBLOGです。
かつては複雑な法律問題などをわかりやすい絵で親切に解説しているつもりでしたが、最近はそうでもないです。自宅マンションに鳩が来るのが悩みです。

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